2013年、近距離移民船団が10.4光年先のグロームブリッジ34星系にある惑星エデンを見つけ開拓した。
人類の進歩が期待される世の中になり、人々の暮らしは忙しくなる・・・・
ただ・・・・・・・・・・
【西暦2015年ハワイ基地オアフ島ホノルルシティ】
一人の女性が何かに恐怖で引きつった顔をしながら逃げている。
美しい顔を台無しにしながら何かに怯える。
必死に走りながら逃げる、何処か隠れる場所でも・・と・・・・・・
しばらく逃げているうちに・・・・・・・・・
「はぁやっと巻いた・・・・・・・・・」
なんとか逃げ切った。
電柱に背を預け一安心する・・・・・・・・・・
が・・・・・・・・・・
ザシュ
「えっ・・・・・・・・・・」
「残念だったな・・・・姉ちゃん、この俺に女の生き血を・・・・・」
「あっ・・・・・・・・あぁ・・・・・・・」
「じっくり俺を楽しませろよ・・・・へへへへへへ」
女性のいた先に謎の表情が不気味な男がいた。
痛みを感じ恐る恐る下を見るとナイフで腹を刺されていた。
ナイフをゆっくりかき混ぜて、女性をゆっくり苦しめる不気味な男・・・・・
その後、一人の女性の遺体が朝方にマラソン中の学生らによって発見される。
この事件は・・・・・・・・・・警察だけではなく新統合軍警務隊を巻き込む事になる。
発見後、すぐに通報され新統合警察局北米行政区警ハワイ支局の警官らが派遣された。
「酷いなまだ若い女性をこのように殺害されるとは。」
「警部、既にホノルルでは数件で若い男女5名が殺傷されています。一名を取り留めた者は恐怖に怯え何もしゃべれない状態です。」
「そうか・・・・・・・・・」
既に同様の事件が数件起きている。
死亡3名.負傷2名、どれも若い男女ばかりである。
今回殺害されたのは・・・・・・・・・
「エミル・モルファー.所属は新統合陸軍.階級少尉、軍人です。」
「軍人か、軍警務隊も黙っていないな。」
軍人・・・・・・
殺害された女性は新統合陸軍に所属する女性士官であった。
外地で軍士官が殺害や事件が起きた場合警務隊は一般警察と共に捜査や逮捕権を得る。
一般人が加害者の場合司法は警察に引き渡しの後、検察を経て裁判所送りになる。
【新統合軍オワフ島基地】
望月初芽はハワイ本島の太平洋艦隊司令部からの輸送機に乗っていた。
マウイ島を経ての到着であった。
「望月少尉・・・・・これを・・・・・」
望月初芽「ついて早々何?・・・・・・召集・・・・・ん・・・・・?」
「とにかく警務隊本部まで来てください。」
ハワイに到着して早々初芽は警務隊本部から招集された。
一体何があったのか・・・・・そう思いつつ本部に向かう。
本部に向かうと既に多くの人がいた・・・・・
それに・・・・・・・・・
望月初芽「ホノルルシティ警察の・・・・・・・」
警察の方々が・・・・・
一体なんのようかと思った・・・・・
まさか・・・・自分がいない間に事件が起きたのかと・・・・・・
クラウス「全員集まったので、ホノルルシティ警察のこの私、クラウス・シュバイカーが説明させていただきます。」
ホノルルシティ警察.クラウス・シュバイカー
ハワイ基地(ハワイ全域の基地を指す)に訪れていた警官の一人。
クラウス・シュバイカーが今回の事件の事を説明する。
今まで起きている事件の内容。
加害者の予測している人物像・・・・・・・・・
そして・・・・・・・・・・
今回殺された通り魔の被害者がこの基地に所属する女性士官である事を・・・・
軍との協定に基づき、外で活動中軍の士官が殺害された場合警務隊が動き。
逆に軍人が犯罪を犯せば警察に任せる協定があった。
それも皆、大戦直後の軍政下において決められた事であった。
クラウス「今回、我がホノルルシティ警察は既に市中を警戒していますが。被疑者は見つけられていません。なので、今回囮捜査の協力してもらいます・・・その人員ですが・・・・・・黄少尉.望月少尉・・・・お願いできますか?」
望月初芽「えっ・・・・・」
黄可馨「私達!?」
新統合軍警務官.黄可馨.少尉
事件の説明の後、警務隊に囮捜査の協力する。
その捜査の協力に選ばれたのは初芽と初芽の後輩で親友の可馨であった。
二人は見つめあってまさかと言う顔をして驚く。
望月初芽「クラウス警部、手当はいくらでますか?」
クラウス「手当は出ない以上。」
望月初芽「え・・・・嘘・・・・・・」
クラウス「なお望月少尉は取り押さえ役で・・・・黄少尉がおとり役だ・・・・」
なんか不憫な感じがする・・・・・・・
可馨は一気に顔が青ざめてしまう・・・・
なんとも精神的にまいってしまう任務なんだ・・・・・
初芽は心の中で思った。
さっそく2人は私服に着替え基地から出てホノルルシティの中へ消えた。
それを負う用に、観光客を装った警察特殊部隊と軍人らが付いていき。
同じように消えていった。
黄可馨「大丈夫かな・・・・初芽・・・・頼むよ・・・・・・」
可馨はホノルルシティにおいて殺人鬼が出てくる路地裏で私服に着替えていた。
特に派手な恰好していると出やすいので、若干肌を露出している服装である。
正直これは恥ずかしいと可馨は思った・・・・・
望月初芽「本当に来るのか・・・・・」
初芽はおとり役の可馨を監視しながらずっと不審者が出るのも待つ・・・・
出てきた所で初芽の出番になる。
取り押さえる事を前提にしているが、自らからの判断で危険と認識したら殺害しても良し・・・
緊張しながらずっと見続ける・・・・・・
その初芽の背後に不気味な影が迫る・・・・・・
まるで目つきの悪い感じの不気味な男が・・・・
「お前の血・・・・・俺に捧げてくれ~」