マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

プロローグ ミリア・ファリーナの誕生

2018-11-25 23:04:22 | マクロス ミリア・ファリーナの軌跡
【AD2012年.マクロスシティー】

カムジン・クラヴシェラ率いるゼントラーディ人による反乱。
第一次マクロスシティー攻防戦と言う戦いが終わった。

SDF-1マクロスはカムジンの特攻により大破し無惨な姿を晒す。

マクロスはグローバル議長以下、乗組員は無事ではあるが・・・
当分の間大規模な修理が必要なくらいの損傷した。

ミリア「ラプラミズ司令・・・・・」

戦闘終了後損傷し炎上するマクロスを見つめながら・・・・
一人の男マクシミリアン・ジーナスと結婚する道を選び、歴史に名を残した女性兵士・・・・
ミリア・ファリーナ・ジーナスは泣いていた・・・

この戦いでミリアのかつての上官ラプラミズは戦死した。
カムジンと共に特攻しての戦死であった。

反乱で敵対したとは言え、自分を信頼し使ってくれた上官。

長年、共に監察軍と言う敵と戦っていた戦友。
自分は手を下してないとは言え、自分の同僚達が戦死に追い込んだ。
ミリアは涙を流し、ラプラミズの死を悲しむ。

なんでこうなってしまったのか・・・
ミリアは涙を流しつつ・・・かつての記憶を思い出していく・・・・・・

ゼントラーディ軍時代の熱い日々を・・・・

時は17年前に戻る。

西暦1995年。
阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件.フランス、南太平洋で核実験強行した時代。

そうミリアが製造された年・・・・
そこからミリアのかつての記憶から出てくる物語が開く。

【AD1995年.ケールクラルリン第11197女性戦闘員製造工廠】

ゼントラーディ軍の女性戦闘員を製造する、人員製造生産衛星。
数はゼントランに劣るが、耐G能力に優れたメルトランをクローニングで製造している。

最前線に絶える事なく供給される程の人数が生産され。
各部隊に配属され、どんどん戦場へ派遣され戦って死んでいく。
その生産工業衛星に一人のメルトランが生まれる。

「567型の製造完了、意識覚醒まで数秒」

567型と呼ばれる、緑髪のロングヘアのメルトラン。
まるで妖精のように美しい女性がカプセルに入っており。
いつ目覚めてもおかしくないような雰囲気がある。

彼女らは古代星間文明プロトカルチャーが作った生物兵器
戦うために生まれてきた女性兵士である・・・・

そして

この中に、後の歴史に大きな影響を与える人物が含まれていた。
その人物とは・・・・

「567型639号、聞こえるか!?」

「ハッ」

「貴様はミリア・ファリーナと名乗れ!今日から貴様の名だ!」

567型製造639号。
ミリア・ファリーナと名付けられたメルトランである。
後の歴史では重要な役割を与えられるミリアであるが・・・・・

この時のミリアは大人しく、物静かな雰囲気があった。

ミリアは同じ顔、同じ体のメルトランと共に出迎えの宇宙ドックに向かう。
それぞれ配属される予定の部隊の迎えと合流するためだ。

製造されたてのミリアもすぐ最前線に派遣されるためドックにて順番待ちをする。

既にドックには他の型のメルトランがおり、混雑している。

混雑しているが、指定された小型挺に順序よく乗り込み。
それぞれの配属予定の部隊の艦に乗らなくてはならない。
ミリアも、指定された小型挺に乗り込みむ。

ミリア「私はミリア・ファリーナと名乗るのか。」
ゼントラーディ軍ミリア・ファリーナ3級空士長

小型挺に乗ったミリアであるが、自分の名前に戸惑う。
639号として生れ、すぐにその名前を捨てミリアを名乗る。

ミリア・ファリーナ、一体どんな意味で自分につけられたのか・・・・・

ミリア「私には分からん、考えるのは好きじゃない。」

考える事をやめた。
考えただけ無駄になるし、頭が痛くなるだけ。

このまま部隊に配属され、敵を倒せばいい。
自分が出来る事は相手を殺し生き残る事のみだから。
戸惑ってばかりいては、死に追い込む。

ミリアはぎゅっと拳を固め、これからの事に備えた。
果たして自分はすぐ死ぬのか、ずっと敵を殺しながら生き残るのか。
それが分からないけど、なんとかやっていこうと決意する。

【ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ケアドウル・マグドミラ級】

ミリアを乗せた小型挺はラプラミズ直衛艦隊旗艦ケアドウル・マグドミラ級に到着した。
ボドル基幹艦隊の多数ある直衛艦隊の一つのラプラミズ艦隊は比較的に若い人員で構成されており。
全直衛艦隊の中ではまだまだ実力不足の部類に入る。

もっとも司令官のラプラミズはまだ三タームしか生きておらず、直衛艦隊司令の中では一番若い。

ティレノール「ラプラミズ司令、補充人員の小型挺が着艦しました。」

ラプラミズ「そうか・・・・・・・・私より若い人員の兵士達か、初陣で何人生き残るのか。」

ケアドウル・マグドミラのブリッジでは・・・
ラプラミズがティレノール記録参謀から自艦隊に補充兵士が配属されたとの報告を聞いた。
報告によれば製造されたての若いメルトランの兵士。

この中で何人生き残るのか?
ティレノールからの報告を聞いたラプラミズはそう思った。

ゼントラーディ軍は訓練はない。
実際に初陣に出て生き残った者こそ、戦士として価値がある。
生き残った兵士は立派な一人前のゼントラーディ兵士として認められるが。

死んだ者は一人前と認められず、歴史の闇へと消えていく。

ラザミア「貴様らが新兵か、私はラザミア2級空士長だ!貴様らの上官になる、よろしくな。」
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊ラザミア・オカリナ1空士長

ミリアはラザミア・オカリナと言うメルトランの部隊の配属になった。
ラザミアの部隊は指揮官以外は一般型クァドラン・ローと言う編成であり。

副官の人間が指揮する、一般部隊の一つである。
花形であるクァドラン・ロー部隊の指揮官になるには、優秀な成績を納めなければならない。
戦闘能力だけでなく、指揮能力を即席で発揮すれば。

上からクァドラン・ロー部隊の指揮官になる。

ミリアはラザミアの挨拶の言葉を聞きながらそう感じた。
自分も立派なクァドラン・ローの指揮官になり・・・
エースと呼ばれる立派なゼントラーディの戦士になってやる。

そうミリアは強く決意した。

指揮官ラザミアの挨拶を終わるとその場で解散になる。

ミリア「私はすぐに死ぬのか、それとも・・・・・」

製造されたてのミリアはこれから生きるか死ぬのかと言うものを考える。
ゼントラーディ人は常に戦いに生き、戦いで死ぬ事を意識している。

ゼントラーディ軍の軍人である以上、エースであっても・・・・
いずれは戦場の塵になって死んでいく・・・・・
誰にも教えられたわけではないが、たぶん本能が記憶しているんだろう。

ミリアはこれからの事を不安になりながら、その場を見渡す。

ミリア「考えてもしょうがない、私なりに戦って生き抜いてエースになってやる。死んだら死んだでその時だ・・・・とりあえず、私の住む部屋に向かおう。」

その場を見回していたいたミリアだが・・・
下手に考えるのではなく、実戦に出て自分なりに頑張っていこう・・・
と言う前向きな方向へ進もうと決めた

後ろ向いた考えでは戦場で生き残れない・・・・

前向きで進んでいき、戦場で生き抜こう・・・・
ミリアはそう考えたのだ・・・・

キヨラ「貴様がミリア・ファリーナか!」
ゼントラーディ軍キヨラ・テキーヴァ3級空士長

ミリア「お前は?」

キヨラ「私はキヨラ・テキーヴァだ、よろしくな。」

デパラ「私はデパラ・セロイ、よろしく」
ゼントラーディ軍デパラ・セロイ3級空士長

ミリア「私はミリア・ファリーナだ、よろしく」

その場を見回し終えたミリアは・・・・・・
指定した自室に向かおうとすると二人のメルトランが近寄ってくる。
二人は別の衛星で産まれたメルトランであり・・・・
ミリアと同じ部隊に配属になった同僚となるメルトラン・・・

偶然目に入ったミリアに興味持ち。話しかけてきたのである。

二人は戸惑うミリアと違い堂々とした態度を取っている。

デパラ「緊張されてますね、大丈夫ですか?」

ミリア「大丈夫だ。」

キヨラ「ふふふ、らしくないなぁ。そんなんじゃ、初陣じゃ死ぬぜ。」

二人のキャラクターは強烈である。
キヨラは活発的な生活であり、デパラは物静かに見えるが情熱的である。

ミリアは心の中で【初陣では絶対に生き残りそうだなぁ】と思った。

キヨラやデパラだけではなく、周りの人間を見回すと何かじみ目な人間が多い。
初陣で死ぬ可能性が高いような雰囲気のある奴ばっかりである。

近くにあった鏡を見ると、自分はなんとも生き残れるような雰囲気が出てない。

キヨラ「まぁ今度の初陣が楽しみだな、何人殺せるか楽しみだ。」

デパラ「まずは生き残ることでしょ。」

この二人は存在感がある。
確実に生き残るだけではなく、下手すれば早期的に指揮官になる可能性がある。
それに比べ自分と来たら。

ミリアは後ろ目いた表情で、二人を見る。

キヨラ「お前・・・いいライバルになりそうだな・・・・」

ミリア「えっ・・・・私が?」

キヨラ「そうライバル、デパラもそうだが・・・・ミリア・・・お前もいいライバルになりそうだ・・・」

そんなミリアにキヨラが、やってきて・・・・
ライバルになりそうだと言ってくる・・・・

ミリアは戸惑ってしまうが・・・・
キヨラの本気な目に、自分をライバル視してくれてる・・・・
だったら負けてられないなと言う感情が芽生えてきた。

デパラ「キヨラが貴方をライバル視するなら、私も貴方をライバルにしないとね。初陣とか数回の戦場で死なないでね、ミリア。」

ミリア「分かってる、私もそう簡単に死にたくないからな。」

キヨラ「言葉が固いな、リラックスリラックス・・・」

デパラもキヨラ同様にミリアをライバル視した。
ライバルが多い・・・・これは負けてられないし・・・
生き残る可能性が高くなるかもしれない・・・・

ミリアはキヨラとデパラの存在に早くも信頼と言う感情が芽生えてきた。

キヨラ「さて、機体でも見ようぜ。製造されたばかりだし、初陣前に愛機でも眺めようぜ。」

デパラ「おぉそれは楽しみですね、私も見たいわ」

ミリア「愛機か。」

キヨラは愛機を眺めようと言ってくる・・・・
ミリアはキヨラの言葉に同調するデパラと共に歩いた。
これから自分がお世話になる機体を見る。

初陣で使う機体とは何なのか、ミリアは興味を持ちながら歩いた。

ラザミア「ミリア・ファリーナ3級空士長、キヨラ・テキーヴァ3級空士長、デパラ・セロイ3級空士長・・・補充兵は立派な奴等だな。」

ミレンア「はぁ?」
ミレンア・フォルキア2級空士長

ライナ「私たちは普通の補充兵に見えますが・・・」
ライナ・ケルミア2級空士長

ラザミア「お前らに普通に見えても、私はあいつらに可能性と言うものを感じるよ。」

ライナ「そうでありますか・・・・・」

その様子を副官を伴い見ていたラザミアはミリアら三人の可能性を見いだした。
副官二人はラザミアの言葉を理解してないのか、戸惑ってしまう。

戸惑っている副官をよそに、ラザミアは三人の可能性について考える。
出てきた答えは直ぐに出る、あいつらは優秀なエースパイロットになると・・・
いずれはラプラミズ司令に認められ、それぞれ指揮する部隊を持つだろうと・・・

その可能性がある・・・ラザミアはそう思った。

まぁ実際はどうなるか分からない・・・
中には初陣で死んだり、指揮官になる前に戦死してしまう可能性がある。
その時はその時だが、出来ればあいつらが指揮官になる様を見てみたい・・・
と言う欲望が三人を見て出てきてしまった。

ラザミア「あいつらの将来が楽しみだな」

そう言いながら・・・
ラザミアは副官二人を伴って、ミリア達が向かったクァドラン・ローの格納庫へ向かう
どんな強者なのか、気になる、直接会って話さねば・・・
と言う思いと共に・・・・
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