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毎年10月の第2日曜日、明見神社の秋祭りで子供みこしがやってくる。
ウチも子供が小学生の頃に世話役を仰せつかり、「みこし」を担いだ子供たちを先導して、あすみが丘から岩脇方面100件余の家々を訪ねて回った思い出がある。
小学校4~5年生の男子児童が担ぎ手として召集されるのだが、許可を得て練った家からもらったご祝儀は、神社に決まった額を奉納し、準備にかかった諸経費を差し引いて、残りを世話役や子供たちへのお駄賃として分配してくれるのだ。
毎年、練った家や担ぎ手の人数により額に差は出るものの結構なお小遣い稼ぎになるので、担ぎ手になる子供たちは早くから楽しみにしていることである。
2枚目以降は末っ子が担いだ年の写真だが、「みこし」上部に榊と一緒ににギザギザに切って折ってある白い半紙が飾り付けられているが、これが「紙垂(しで)」と呼ぶのだということを知ったのも世話役をして、宮司との打ち合わせの中でであった。
「はっぴ」はずっと受け継がれているもので、ウチの子の時と一緒である。
懐かしさよりも、どちらかといえば、時の経つ早さに身のすくむ思いが・・・。
しかし、秋空を背景に橙色の柿が実っているこの季節は、まさに収穫の感謝を神に捧げる豊穣の時。
何を憂えることがありましょうや、ただただ平和のありがたさ、生きていることの幸せを噛みしめるのみであります。
我が家の庭にも枝ぶりはよろしくないものの、下写真のように柿が実っております。義母が好きだった果物です。もう少し熟れてから取ってお祀りしましょう。
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