楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

胸がチクリ

2009-12-13 21:06:31 | 身近な生け花

娘が図書館で横溝正史の本借りてきてるので、一緒に読んでるんですが、彼の作品で最も有名なといえば「犬神家の一族」でしょうかね。
ずいぶん昔に読みましたが、 斧・琴・菊(よき・こと・きく)なんて云われて「斧」を「よき」と読むんだと初めて知りましたね。
菊に関しては源氏物語の箒木(ははきぎ)で「菊おもしろく移ろいわたり・・・」とその変色の妙をあわれ(しみじみと情緒がある)と感じているくだりがあったことを思い出しましたが、自然の草本というのは例え「わくらば」と言えど美しい。
旬の花なら尚美々しというところですが、ブログをはじめたおかげで遠ざかっていた生け花が近しいものになり、眠っていた花器もゴソゴソと引っ張り出されてます。
が、今回の花器。御所車の台に乗っていたもともとの花器は落として割ってしまい、代わりに置ける手ごろな花器がないか探してたんですが、実は・・・。
大きさがちょうどいい透明なガラスの花瓶を「ルピア」の“さらや”で見つけたので買って来て、前回の籠と同様に黒のスプレーを吹き付けたんですね。
胸が少し痛みます。本来の透明な状態ではまったく使われることなく、真っ黒に塗りつぶされた花器はそりゃ文句を言うわけもないのですが、何となく自分自身がデリカシーに欠ける人間のような気がして、後ろめたいのです。
でも、生かしていくからね、黒い君を。
突然ですが、またクイズ。
濁点があれば透明、なければ黒い。これな~んだ。答えは「カラス」
何が後ろめたいだよって!?えーと、花材は菊、千両、水仙、いい匂いがしてます。
コメント
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