楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

今年最期の「源氏物語を原文で読む会」

2009-12-19 23:13:57 | 
本日から「賢木(さかき)」に入りました。
生霊となって源氏の正妻“葵”を殺してしまった六条御息女は、そのことで源氏とは疎遠になってしまったものの、いざ、娘について伊勢へ下るという段になると未練心を起こして、源氏は六条御息女のもとを訪ねるんですね。
そうした際にも前駆(さきばらい)の人間十人余りと御隋身(護衛)が何人かはぞろりとお供していて身分の高い人間というのは決して自分ひとりで何かするということは有り得ないようですね。
で、嵯峨野の物寂しい秋に琴の音などが切れ切れに聞こえてくる様を「艶なり」と表現しているのですが、この「艶」について今日すごい解説を教わりました。
講師先生の師事した 国文学者・大阪女子大学名誉教授の玉上琢彌 (たまがみ たくや)先生によれば「美の極限にあってほんのかすかな力、少しの時間の移り行きに崩れ去ろうとする調和の世界、男女の情感の最も高まった状態」ということになるらしいのです。
凡人にはとうてい思いつかないひとつの考察の世界です。
写真は、高尚な世界に、ちょっと不似合いな本日の茶菓子。
羽ノ浦「徳地堂」の季節限定の“トナカイ饅頭”とブルボンのチョコレート。
しかし、お茶は会員さんの手作りの「柚子茶」が頂け、とてもおいしかったです。
レシピも頂戴したのですが、すごく長くなりそうなので今回はご紹介控えます。
コメント
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