テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

ランチョンミート

2013-07-15 15:09:59 | 脱線して底抜け
ポークランチョンミートの缶詰(空)です。
ポークランチョンミートとは、コンビーフの豚版のようなもので、もともとは発祥のホーメル社のSPAMというブランドの製品がWW2にて戦線に送ることの出来る動物性蛋白質として大量に消費され、広まり、今日に至ります。SPAMはふとしたきっかけで大量の迷惑メールを意味するspamの語源となり、当初ホーメル社はマイナスイメージの撤回に躍起になりましたが、いまでは逆手に取って、販促につなげるようになってます。SPAM以外にはヨーロッパのTULIP、写真の米国国内産WINDMILLなど、各社の製品があります。
食肉処理場が主体となって畜肉が流通する時代に、カタチ良く枝肉を切り分ける際に出る余剰の部分を上手く商品化するために作られた商品です。SPAMというブランドの由来も、Shoulder of pork and ham"(豚の肩肉ともも肉)が起源らしく、デンマークのTULIPも食肉加工業がその母体です。
上記に名を挙げた3ブランドとも、日本での販売は沖縄が中心で、どちらかというと動物性の脂っぽい料理に使われ、サラダなどに入れる場合は、つぶしたジャガイモなど、脂をよく吸ってくれる材料と使います。
私の場合、上から2/3ほどはそのまま焼いたり、あるいは他の野菜と一緒に炒めて食べますが、残り1/3はかなり塩味が濃いので炒めたタマネギと一緒に細かくしたものを溶き卵でオムレツ風に焼いて食べます。沖縄料理のポーク卵と似た雰囲気の味です。
減塩タイプの製品は、ハムカツにしても美味しくて、中身が柔らかいので、粗くしっかりとしたパン粉で揚げるのが食感が良くおすすめです。
以前、ご近所さんだった沖縄出身(姓からすぐに分かった)のおばさんは、お好み焼きに、炒めたゴーヤとこれの薄切りを入れて、沖縄風お好み焼きなるものをつくってくれ、おばさん家のコドモさんと一緒に食べたことがあります。少し焦げ加減になった焼き具合がちょうど良く、たくさん食べました。