テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

日光による殺菌

2013-07-17 23:46:48 | シロートの戯言
標題の事象についてはまことしやかに都市伝説めいたことが、いろいろと云われています。
曰く、皮膚糸状菌症、白癬、皮膚カンジダ症、いわゆる水虫田虫などと云われる症状が海水浴などの長時間の日光(紫外線)被曝で軽快する、というようなこと。
私、足指は、数十年に渡ってそういう症状になったことがない、おそらくは、皮膚の状態が皮膚糸状菌の繁殖しにくい傾向になっていると思われるのですが、ごくまれに、手指にそういう症状が現れることがあります。もっとも、放っておいても、軽度の角質化やかすかなかゆみ等、治ってしまうので、気にしてはいないのです。
ただ以前に一度、若干角質化した指の間の皮膚に無理な力がかかり、皮膚が僅かに裂け、ちょうどそのときにしていた作業上、そこに有機溶剤が浸みて困ったことがありました。
少しの裂け目でしたが、手指の傷というものは不快で、また、作業上、絆創膏を貼るわけにもいかず、その傷を手早く乾燥させることにしました、折しもまだ充分に太陽の南中高度の高い、9月頃の正午過ぎに、持っていた凸レンズを日光にかざし、その焦点部分に傷を曝し、軽く焼いたのです。もちろん、完全な焦点に持って行くと数百度の温度になるので、少し焦点を外し、超明るいスポット光で傷を乾かしました。
で次の日、小傷の治りかけというのはむず痒いものですが、そういう感覚も一切無く、周りのやや角質化した皮膚もなぜか癒える方向へ向かっているようでした。
思うに、いくらガラスレンズ越しで紫外線が吸収されてるとはいえ、乾かす目的で集光された日光がその殺菌作用を傷と周囲に及ぼしたのではないかと想像するワケです。
真似をしてはいけませんが、紫外線殺菌効果を狙うなら、可視光の焦点よりちょっと近い方向で外した方が紫外線の収束はきつい方向になります。当然、双眼狂、天体望遠狂のかたならご存じの、屈折光学系の色収差と同要因です。殺菌をより狙うなら、表面鏡で出来た凹面鏡で集光してやる方が紫外線はきつくなりますので効果(というか危険性)は、増します。お試しにならないよう。