7月に浅草寺で催される「ほおずき市」は、夏の風物詩として有名ですね。
「ホオズキ(酸漿・鬼灯)」 は、ナス科の多年草で、草丈は60~90cm位になり、
葉の付け根にクリーム色の小さな花を6~7月頃に咲かせます。
右側の株の葉の付け根(下の方)に「ホオズキ」の赤ちゃんが生っています。小さくてパソコン画面でないと見えないかもしれません?
先日、花屋さんの前を通りかかると、朱色をした大実の「ホオズキ」が売られていました。明後日からお盆です。
お盆にガクに包まれた「ホオズキ」の果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾るそうです。
こちらは1個80円で売られていました。実だけを3〜4個カゴに入れたものを飾るようです。
実を包み込んだ、提灯のように膨らんだガク(萼)が色づきはじめるのは本来8月下旬頃で、これよりも早い時期に赤く色づいた状態で出回るものは、ほとんどが「植物成長調整剤」を使って着色促進されたものだそうです。
ガクが緑から赤へと変化していくのが特徴です。一般的には、草丈が1mほどで切り花向きの「タンバホオズキ」が多く栽培されています。
最初は緑色をしていた実は、8~9月頃に赤く色づきます。実は苦くて食べられません。
因みに観賞用以外に「食用ホオズキ」があり、秋田県などで栽培されています。ガクは一般的な「観賞用ホオズキ」のような果実を包む殻は赤くはなく、枯れた感じでカサカサしています。丸い実は黄色で1個入っています。
なお、お値段は1パック(約100g、18~24粒)で、1,900円程度のようです。一度、食べてみたいものです。