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カランコエ(多肉植物)

2022年02月21日 | 花さんぽ・花めぐり

ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ(カランコエ)属は約140種の原種と数多くの園芸品種があります。

種類によって姿・形が全く異なり、個性的です。

アフリカ(マダガスカルを含む)、中東、アジア原産の常緑低木(多年草) 花期:11~6月

葉に※不定芽を生じさせるものが多い。※通常芽は形成されない葉、茎の節間、根などの器官から分化する芽

’041211 カランコエ’モリー’」 園芸品種

大別すると「花を楽しむタイプ(草花)」↑と、「多肉質の葉を楽しむタイプ(多肉植物)」↓に分かれます。

写真の鉢↑には、手前に「月兎耳」、「仙人の舞」。奥には「クラッスラ・ゴーラム」などが入っています。

今回は「多肉植物」として楽しまれている「カランコエ」(Kalanchoe)です。

①「カランコエ・オルギアリス」(K. orgyalis)マダガスカル原産

園芸名:センニンノマイ(仙人の舞) 高さ1m位になる常緑低木。

'220217 褐色とシルバーリーフのツートンカラー 

②’220128「カランコエ・ベハレンシス」(K.  beharensis

園芸名:センニョノマイ(仙女の舞) 常緑低木

'220209 うねるような幹は木質化し堅く、高さは3mほどになる大型に育つ原種

ベンケイソウ科のなかでは、もっとも大きくなる多肉植物。

'201105 大きな葉は三角形で、フェルト状の白毛が密生

春から夏にかけて、小さな黄色い花を咲かせます。

仙女の舞には、ファング↑やミニマなど、複数の品種が流通する。

➂'21110「カランコエ・トメントーサ」(K. tomentosa

園芸名:ツキトジ(月兎耳) 常緑多年草

ウサギ(兎)の耳を思わせるビロード状の白い毛が生える。

葉の先端縁の褐色の斑点模様が特徴。

'210128 同じ仲間に「フクトジ(福兎耳)」↑、「クロトジ(黒兎耳)」などのうさぎシリーズがあります。

④'210623「カランコエ・ロンギフローラ・コッキネア」(K.  longiflora var. coccinea)

’220217 園芸名:シュレン(朱蓮) 常緑多年草

寒くなると紅葉する葉が特徴。

12~1月頃、長い花茎を出し、散房花序を作り、長い花筒があり先端が4裂した黄色い花を多数咲かせる。

➄'220217「カランコエ・プロリフェラ」(K. prolifica)マダガスカル原産

淡黄花の地味な花が咲いていました。四角の茎が特徴

園芸名:ゴセチノマイ(五節舞) 常緑多年草

※五節の舞(ごせのまい)とは、日本の雅楽では唯一、女性が演じる舞

⑥'220217「カランコエ・チルシフロラ(ティルシフロラ)」(K. thyrsiflora)

南アフリカ(ケープ地方)原産

名:デザートローズ、園芸名:トウイン(唐印) 常緑多年草

'210415 扇状の葉が重なり、全体が白い粉を帯びて美しい。
 
カランコエとしては珍しく葉挿しができない。
 
斑入り品種(唐印錦)や低温時に紅葉する品種も流通する。
 
 
⑦「カランコエ・ロンボピローサ」(K.  rhombopilosa)マダガスカル原産
 
園芸名:センジャク(扇雀)、ヒメミヤ(姫宮) 常緑多年草
 
 
マダガスカル原産の小型種。高さは15~20cmほど。春に黄色の花が咲く。
 
先端が波打つ銀葉には、白地に黒い点々の模様が入る。
 
 
➇「カランコエ・ガストニスボニエリ」(K. gastonis-bonnieri.)マダガスカル原産
 
 
'211007 表面には白い綿毛が密生しており、模様の入り美しい。
 
 
'211212 花はあまり美しくありません。
 
コダカラベンケイソウ(ハカラメ)のように葉の縁に不定芽をつけてふえます。
 
 
➈「カランコエ・ツビフローラ」(K. tubiflora=Bryophyllum tubiflorum) マダガスカル原産
 
ブリオフィルム属に分類されることも。園芸名:キンチョウ(錦蝶) 常緑多年草
 

高さは1m以上になります。冬にオレンジ色~赤色のベル型の美しい花を咲かせます。

細長い赤褐色の斑紋入りの葉の先端近くに不定芽をつけてふえます。

⑩’110417「カランコエ・プミラ」(K. pumila) マダガスカル原産

園芸名:シロガネノマイ(白銀の舞) 常緑多年草 1~2月頃、赤紫色の花を咲かせます。

’210220 白い粉を振ったような銀葉が魅力で、葉縁に細かい切れ込みが入る。

⑪’210218「カランコエ・ピンナタ」(K.  pinnata= Bryophyllum pinnatum) 南アフリカ原産

常緑多年草 日本では沖縄や小笠原諸島に帰化

’060211 別名:セイロンベンケイ(ソウ)トウロウソウ(灯籠草)マザーリーフの名前で流通することも。

葉から簡単に不定芽を成長させ、葉から芽が出るその性質から「ハカラメ(葉から芽)」とも呼ばれる。

’210218 葉が親株に付いている状態で子株が芽を出すことはあまりなく、葉を切り離してしばらく置いておくと、子株が生じる。

草丈2m以上になり、1~4月にかけて、釣り鐘形の花を咲かせます。

コダカラソウ(子宝草)」は、親株に付いた状態の葉に子株がたくさんつくが、子株がぽろぽろと落ちやすい。