キルトスタキス属は東南アジアに12種ほどが分布しています。
中でも「ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)」(Cyrtostachys lakka)は、世界で最も美しいヤシとして知られています。
ヤシ科ショウジョウヤシ(キルトスタキス)属の常緑小高木 ボルネオ原産
美しい株立ち性で、株元でよく分けつする。葉柄(葉鞘)や葉軸が鮮明な緋赤色の観賞価値の高いヤシです。
また、葉が落ちた跡が竹の節に似た美しい環状紋になります。
樹高は5mほどで、羽状葉となり、長さ1.5m程度でアーチ状に湾曲します。
2月頃に葉腋から長さ30~60㎝で分枝した穂状の花序を出し、白い花をつけます。
原産地では高温多湿の湿地帯に自生地しているため、耐寒性が弱く、水切れにも弱い。
栽培には最低15℃程度必要なため難しいそうです。
日本では植物園で栽培されているだけ?です。
「ショウジョウヤシ(猩々椰子)」( C. renda) スマトラ原産
昔、中国で封印に使われていた赤い蝋の色に似ているため、英名で「Red sealing wax palm(レッド・シーリング・ワックスパーム)」と言います。
単に「ワックスパーム」や「リップスティックパーム」(Lipstick palm)とも呼ばれます。
幹は高さ約10mとなり、株立ちし主幹だけ大きく伸びます。葉柄(葉鞘)や葉軸は、淡橙赤色(朱色)
和名の由来は、葉柄や葉軸の色が中国の想像上の怪獣「猩々」の毛の朱紅色に似ていることから付けられました。
こちらはTDRにもあるようです。露地に置いてありますが、鉢植えで冬は室内に移動しているのかな?。
写真:上~中2~4:川口グリーンセンター
中5~中6:夢の島熱帯植物館
下:つくば植物園