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古民家の宿「まるがやつ」:大多喜町

2018年04月06日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)

4月4日(水)に大多喜町下大多喜にある古民家の宿「まるがやつ」(一日一組限定。一棟貸し)を見学してきました。(圏央道市原鶴舞ICより約16km(約20分))

丁度、昔のお姉さん(失礼)が後片付け中(清掃)で「対応はできませんがどうぞご覧下さい」と言ってくれ、突然の訪問にもかかわらず快く受け入れて頂きました。

入口の看板。最近このような手づくり感のある看板が多いですね。

周りは里山や田んぼが広がるのどかな雰囲気のところです。
「まるがやつ」は一棟でも多くの古民家を再生、保存、そして後世に継承していきたいと思いから(株)「人と古民家」(一級建築士事務所)が購入し、活用しようと、全面リノベーションした大型体験型宿です。名前の由来は、元の持ち主の「屋号」にちなんだそうです。

敷地面積はなんと約2haもあり、母屋(萱:KAYA)の延床面積も176㎡(約53坪)で、今後もキャンプ場などを整備し、拡張していくとのこと。

江戸時代末期に建てられた築200年超の古民家で、千葉県産材の檜、松、杉が随所に使用され、地元の大工、職人さんによって建てられ、 代々継承されてきた二度と再現できない貴重な建物です。

「人と古民家」代表取締役の牧野嶋彩子さんは、生まれも育ちも千葉県で、建築家して何か千葉県に貢献できないかとの思いから古民家事業をスタートしたそうです。
県内には、昭和25年以前の古民家が約4万軒あるそうですが、これらの建物が次々に壊されていくのを見るのは忍びないですね。
こうした状況を見かねて、牧野嶋さんのように多くの人たちが古民家の保存・再生・活用に取り組んでおられ、大多喜町も、地域の貴重な財産である古民家を活用した観光まちづくりをすすめています。

表玄関

表玄関

表玄関を入ってすぐの座敷(12畳)

欄間(後付け?)と根太天井

書院造りの座敷(6畳) 左側の床脇に天袋、違い棚、地袋。床柱を挟んで右側が床。床の絵は墨絵でしょうか?

 組子の書院欄間と組子の書院障子

日本庭園に面した和室(12畳)

大人数で食事ができる広間(15畳)。

定員6名ですが、最大15名まで宿泊できるそうです。

食事処(7畳)。食事はおばあちゃん達が施設のキッチンで食事を作ってくれる体験プログラムになっているそうです。

タイル貼りのキッチンは広々としていて多人数で料理が作れます。竃ご飯炊きができる竃もあるそうです。(見るのを忘れました)

キッチンとキッチンカウンター(分厚い長尺物の一枚板で出来ています)
キッチンの周りは土間スペースになっており、表玄関とは別に直接出入りできます。
食事処の天井。重厚な梁が見事ですね。

トイレ。向かい側にもう一つトイレがあります。

浴室。檜板貼りの壁と天井

洗面脱衣所。水回りは古民家とは思えない現代風にできています。

檜風呂ヒノキの浴槽。トイレも浴室も2箇所あります。

蔵(KURA)は52㎡でこちらも宿泊できるので、一日二組になります。

蔵(KURA)側面
一度、ここに泊まってみたいものです。下世話な話ですが、これだけ建物の内外をリノベーションしたらいったい幾ら位かかるのでしょうか?
なお、まるがやつでは農業体験、里山体験、BBQ&囲炉裏体験、筍狩り体験、かまど体験、味噌作り、竃でつくるおにぎりづくりなど様々な体験ができるそうです。



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