みなみの梅やん介護日誌/とくしまの山と介護福祉

アルツハイマー認知症になった母親・みなみの梅やんが12年目を迎えての物語。とくしまの山の暮らしと地域包括ケアを書く。

みなみの梅やん介護日誌 夜明けの梅やん

2019-12-20 07:41:00 | 日記


今朝、ご飯を仕掛けて、トイレを確認すると梅やんの紙パンツが3つもコーナーに置いてありました。昨日のデイサービスから帰宅してから今朝までの間に使用した紙パンツです。夜用のものはタップリと尿が入っています。尿パットも捨ててあるので、使い過ぎです。


私が枕元を通るとき、梅やんは目覚めていて「もう、起きたらええんこ?まだねよれか?」と聞いてきました。





外に出てみるとまだ月が出ていました。風があり、寒い朝です。雄のウコッケイが元気に鳴いています。


今日は金曜で私だけの移動日です。梅やんの今夜と明日のおかずはオデンです。昨晩、たくさん作りました。昨日の私は上勝町へ所用で行ってきたので、おでんの材料は上勝の落合の店で買ってきたものです。八重地峠を越えて来ました。


八重地峠から六郎山が見えます。


今朝も早朝より読書をしました。安岡章太郎作『海浜の光景』です。




「言われるままに、信太郎は両手を不器用に母の肩においた。すると掌の中に、骨張った小さな肩が感じられた。母は振り向いて、信太郎を横目で見た。肩においた手に思わず力が入り、軽く前へ圧した。…信太郎は、部屋の出口まで来て、もういちど、振り返った。その時初めて自分から何か言ってやりたい気持ちが起こった。ただっぴろい部屋の真ん中に、落ち着かなさそうに座って眼をキョトンとさせている母の姿が小さく見えた。…淡いみどり色に塗られた鉄製の扉が、ゆっくりと閉まった。続いて同じ色のかんぬきがかけられた。すると一切のものが眼の前で、完全に遮断されたことがわかった。」
梅やんは今日もデイサービスです。今夜は1人置いておきます。私は三好市でかつての職場の人たちと忘年会です。
それでは今日はこの辺で。