みなみの梅やん介護日誌/とくしまの山と介護福祉

アルツハイマー認知症になった母親・みなみの梅やんが12年目を迎えての物語。とくしまの山の暮らしと地域包括ケアを書く。

みなみの梅やん介護日誌 介護人は忘年会

2019-12-21 12:44:00 | 日記


写真は昨日の高越山です。

昨夜の9時、セツ姉から着電履歴があり折り返し電話して見ると、実家の梅やんが電話に出ないとのことです。私が電話すると、梅やんが出たので、セツの番号書いてあるのを押して電話をかけるように言いました。多分、出来たのでしょう。その後はかかって来ず、私は忘年会のカラオケを1曲歌って10時に帰宅しました。唄は「赤いハンカチ」。

今日は借りていた本を井川交流センターの図書館に返す日だ。『海浜の光景』の母は最期を病院で終わる。「医者は腕を伸ばすと時計を読んで、『11時19分』とカルテにうつさせると、いつものように大股に部屋を出て行った。すべては一瞬の出来事のようだった。…そのとき、いつか海浜を石垣沿いに歩いていた信太郎は、目の前に広がる光景にある衝撃を受けて足を止めた。…歯を立てた櫛のような、墓標のような、くいの列をながめながら彼は、たしかにひとつの死が自分の手の中に捉えられたのをみた。」

認知症高齢者日常生活自立度という判定基準があります。Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと段々重くなり、最重度Mになると著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患がみられ、専門医療を必要とするようになります。『海浜の光景』に描かれた母は10年目くらいにMの段階に到達したのでしょう。梅やんにもMの段階は来るかもしれないし、寿命の前にMへの進行を抑制するのが良いのでしょう。

今日は午後から木沢へ向かいます。