トゥー博士の母方の実家に交響楽団が
台湾・台中の「霧峰林家」で音楽会
台湾の台中市で1月5日、交響楽団が中心の音楽会が開催されました。音楽会のオーガナイザーはアンソニー・トゥー博士(89)の甥、チャールズ・トゥー氏(台湾名=杜武青)。音楽界が開かれた場所が、なんとトゥー博士の母親、林双髄さんの実家というから驚くしかありません。
「私の母を記念した音楽会だったようです。一般に公開された音楽会は200年ぶりでしょうか。母の家には舞台があって、お芝居を見たいときには劇団を呼んで自分の家で観劇していたんですよ。岩手医科大学の熊谷章子准教授もご自分でチケットを買って参加されました。甥のチャールズはカリフォルニア大学サンチャゴ分校の工学部副学長を務めていたのですが、退職してから台湾の各方面で活躍しているようですね」
とトゥー博士は甥の活躍に喜びを隠さない。
台湾には「五大家族」と呼ばれる名家がありました。18世紀半ばに中国・福建省から台湾に渡った林氏一族もその一つです。台中市郊外の霧峰という地区に大邸宅を構えていたので、「霧峰林家」として台湾では知らない人がいないほど。現在、林家の今も末裔が暮らしています。その敷地面積は約1万1000㎡と広大で、台湾の国定古跡にも指定されています。
百年以上前に建てられた「霧峰林家」の大邸宅は、映画のロケやファッション誌の撮影地としても大人気。今回音楽界が行われたのは庭にある舞台。2014年には台湾の人気歌手、蔡依林( ジョリン・ツァイ)とコラボした安室奈美恵さんのミュージックビデオ「I’m Not Yours」もこの舞台で撮影されました。
▲右が甥の杜武青さん
▲「霧峰林家」を訪れたトゥー博士
▲音楽会が開かれた舞台
▲杜武青が昨春手掛けた杜聡明博士慈善音楽会のポスター
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