トゥー博士が台湾で特別講義
11月に国立中興大学の客員教授として
▲台中市にある国立中興大学正門
コロラド州立大学の名誉教授、アンソニー・トゥー（杜祖健）博士が11月中旬か後半にかけての２週間、台湾の国立中興大学（台中市）の客員教授として招かれ、毒物学の特別講義を行うことになりました。
今でも世界各地で講師として精力的に飛び回っているトゥー博士。御年91歳とは思えない元気さです。先日も友人の台湾人エンジニアに誘われて太平洋に面した西海岸にドライブされたとか。
杜博士は台湾では何度も講義や講演をされていますが、今回のような２週間もの特別講義は初めて。中興大学での講義は、台湾生まれのトゥー博士としては、嬉しい「里帰り」になることでしょう。
現在、カルフォルニア州のサン・マテオ在住のトゥー博士ですが、台湾行きの予定も決まりました。
10月22日にサンフランシスコから空路台北へ。23日に台湾到着後にトゥー博士を待っているのが、台北のホテルでの２週間の自主隔離生活です。11月７日に隔離期間が終わって自由に。
１週間の公式行事などを終えて15日から中興大学で毒物学の特別講義をスタートすることになっています。講義では、さまざまな自然源からの一連の有毒物質、環境における分布と影響、さらに武器としての使用と規制について紹介するとのこと。詳細は以下の通り。
①有毒物質の原則
②環境に影響を与える有毒物質（農薬、殺菌剤、大気汚染、燃焼毒物学、放射能、紫外線、火山噴火）
③犯罪者に関連する有毒物質（犯罪関連の毒：麻薬、幻覚剤、ドーピング、死刑の毒、殺人の毒）
④食品、飲料、水に含まれる有毒物質（有毒な食品、着色料、腐敗、カフェイン、メルハノール、エルハノール）
⑤テロと戦争に使用される有毒物質（化学兵器、生物兵器、自然毒物兵器、人工毒、対策）
⑥天然資源からの有毒物質（ヘビ、昆虫、バクテリア、植物およびその他の天然資源）
⑦有毒物質の規制
すべての授業が終了してから最終テストが実施されることになっています。毒物研究の世界的権威が客員教授として講義を行うことを知った中興大学の学生たちは、今か今かと楽しみにしているそうです。
【講義科目】毒物学概論
【講義期間】11月15日～27日 (月曜日～土曜日)
【講義時間】午後６～９時
【使用言語】英語
▲トゥー博士の特別講義を知らせるポスター
