インチキ選挙の結果を承認しない暴徒が2021年1月6日に国会議事堂に乱入した事件を調査している国会の調査委員会は今では「1月6日委員会」(Jan. 6 Commitee)と呼ばれるようになった。この委員会の調査ですでにFBI や警察などを使って数百人が逮捕され、数十人が有罪判決を受けた。そして先週木曜日(9日)に国会で正式に公開審査をはじめ13日に第二回公開諮問が行われた。
これまでは国会に乱入したいわゆる暴徒の犯罪行為を審査する国会の非公開委員会だったが、これを公開審査に切り替えた理由はトランプが国会乱入の教唆犯と断罪するために公開裁判としたのである。委員会の役員は12名が民主党員と共和党議員2名で、全員が有名なトランプヘイターである。
つまり委員会の目的はトランプが動乱の真犯人であるという理由をでっちあげて司法省が3回目のトランプ裁判を起こすように仕向けることだった。
だが2回目の審査会でトランプを有罪で起訴する目的が少し変更されたようである。
2日目の終わりになって委員会のThompson委員長が「我々の目的はトランプの有罪証拠をみつけて司法省に送達することではない」と言ったので委員会は騒然となった。
最も有名なトランプヘイターで共和党の裏切り者と呼ばれるCheney議員(副委員長)はびっくり仰天して「委員会の結論がまだ出ていないのに委員会がトランプ有罪の証拠を司法省に送らないとはどういうことか」とその場で反対した。
民主党のLuria議員もトムソン委員長の発言に反対して「われわれ委員会がトランプ有罪に証拠を司法省に送達するか、しないかを投票していない。調査委員会の目的はトランプが有罪かどうかを審査することである」とツイートした。また、Schiff議員は「委員会がトランプ有罪の結論を出すのか、出せるのかもまだわかっていない」と述べた。つまり委員会のほぼ全員がトムソン委員長の発言に反対したのだ。
2日目の公開審査ではトランプが選挙の結果を承認しなかったことを述べた証言があっただけである。
特に注目を集めたのはトランプが指名した元司法長官William Barrの証言だった。Barr元司法長官はトランプが選挙の結果を認めなかったと証言した。
Willian Barr氏はトランプが信頼していた人物だったのに選挙で6つの州の投票結果に異常があったことを認めず、ドミニオン計票機に異常があったことも認めない。だからトランプが投票結果に異常があったと言い、彼はなかったと主張して口論になった。
しかし、トランプが投票結果を信じなかったから、投票結果を信じないトランプ支持者が国会に乱入して乱暴を働いたとしてもトランプが犯罪を教唆したとは言えない。証拠不十分である。
それでも司法長官Garlandはよく知られた反トランプ、反共和党である。彼は「1月6日の国会乱入事件に犯罪行為があったか、彼がその場(国会)に居なかったとしても、彼がどんな人物で、どんな高い地位にあった人物であろうとも、有罪であれば摘発する」と述べた。つまりトランプの有罪証拠をまっている。証拠が司法省に送達されたら彼は直ちに裁判を起こすに違いない。だが証人の証言だけではどうもうまく行きそうもない。
民主党の目的はトランプ降ろしである。だから、たとえ有罪証拠が’集められなくても、最小限度トランプを政治的に抹殺しよう。Thompson委員長が「トランプの有罪証拠を司法省に送達するのは本委員会の目的ではない」と言ったのは、トランプに有罪の証拠がなくても彼を政治的に抹殺するよう、目的を変更したのだろう。
トランプを政治的に抹殺するためには、「1月6日委員会」はこのあとも続けていく公開審査で、トランプは人を信用しない、傲慢で自我が強く、違法または違法に近い行動を平気で行う人間で、大統領失格であるといった証言を世間に公表し、左翼メデイアもこれに加わってトランプのメンツを潰し、2024年の選挙に出馬できないようにするだろう。
トランプが再来年の選挙に出馬すればバイデンはもちろん、誰が民主党の候補になっても勝ち目はない。だから今のうちにトランプを抹殺する。これが「1月6日委員会」の真の目的である。