オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

田中式バックロード、完成。

2010年04月29日 20時52分38秒 | Weblog
3月7日に「新スピーカー設計[その1]」として設計公開した、
田中式バックロードがようやく完成しました(遅

田中式バックロード とは?
については、
エッセイ41
をご覧ください。

本当はもっと早く完成するはずでしたが、
内面を油性ウレタン塗装の二重塗りをしていたので…(と言い訳してみるw
お陰様で、内面もスベスベです。

さて、気になる再生音は・・・

凄い。
凄いですよw

まず、10cmフルレンジのFE103Eとは思えないほど澄み切った再生音なのです。
情報量も今まで聴いた事がないほどで、録音現場の雰囲気まで伝わってきます。

確認までに、他の自作スピーカーを聞いてみると、
今までこんな音を聴いていたのか…って感じになりましたw

この中高音域の優秀さは、
不要振動を瞬時に排出できる「くさび形」の空気室によるものなのでしょう。


気になる低音域は、100Hz付近までは十分な厚みで、
50Hzまでしっかり出ているようです。正弦波を鳴らすと40Hzまでレスポンスがあります。
通常型10cmフルレンジとしては驚異的ですね。

なお、共鳴管としての動作が期待できる35Hzは、
正弦波を鳴らしても、かすかに聞える程度でした。


ともかく、今までのバックロードサウンドの想像を遥かに超えた音となりました。
同時に作製しているオリジナル設計箱「5管式バックロード」も、ボチボチ進行中なので、その話はまた後日。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (karu)
2010-04-30 23:00:11
完成おめでとうございます^^

出てくる音が素晴らしいと作った甲斐がありますよね。
(製作途中もまたそれで楽しいですがw)
返信する
お願い (ぽんくん)
2010-05-01 20:20:54
初めて書き込みさせていただきます
京都在住のぽんくんと申します

3月フォステクスの限定10センチユニットを偶然知り予定も決めないで予約してしまいました

商品が来てさてスワンでも作ろうとネットを見ると道具も技術も必要のようで製作を躊躇していました
貴ブログを偶然拝見しコレなら作れると(昔長岡氏のCWタイプを2台作りました)思いましたが
数値がわかりません
無理なお願いですが
ステレオ誌の自作特集に応募後で結構ですので各数値をお教え願えませんでしょうか?

>バックロードサウンドの想像を遥かに超えた音となりました

私もこの様なBLを是非作成したいと思います
返信する
コメントありがとうございます。 (カノン5D)
2010-05-02 14:22:30
karu さん
今までオリジナル設計箱で迷走していた私にとって本作は衝撃的でしたねw
エージングで、重心が下がった安定した音に変化してきました。バックロード特有の癖は非常に少なく、今後の変化も期待できそうです。

ぽんくん さん
初めまして。京都はGWで賑わっている頃でしょうか。
FE103En-S入手おめでとうございます!各所で優秀なユニットと言われているようなので、良い箱が作れると良いですね。

私の場合は、木工屋(今回は「アウトレット建材屋.net」さん)でカットしてもらった木材をボンドで貼り付けていくだけです。クランプなどの特殊な工具は使わず、接着時は「本」で重しをするだけです(汗

設計に関して、もし興味がおありでしたら、
4g1g4g0●mail.○.ne.jp
(●に@、○にgooを入れてください)
にメールして頂ければ、設計図面を添付ファイルで送れると思います。

ちなみに、FE103En-Sなら30Hzまで鳴るらしいですよ!
返信する

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