ひのき材でスピーカーを作ることが多いカノン5Dですが、
3Dプリンターも重宝しています。
特に、バスレフダクト周りや、スピーカーユニット周りなど、
細かい曲線形状が必要なところで大活躍てくれています。
使っている素材はPLA一択。
3Dプリント技術が未熟なので、造形性重視での選択です。
しかしこのPLA、意外と音もよく、
固有の響きが殆ど気にならないのもありがたいところです。
ちなみに、
充填率100%だと穏やかなアルミっぽい音色をもつ響きで、
充填率30%未満だと木材に近い響きになる印象です。
いずれにせよ、あまり悪さをすることなく、使いやすい印象ですね。
接着にはひと工夫必要ですが、今後も使っていこうと思っています。
最近、ローエンド・オーディオで名を馳せている某YouTubeチャンネルで…、3Dプリンターで製作されたスピーカーが紹介されました。このスピーカー、吸音材の代わりに、内部に「音を拡散する部材」を、エンクロージャー作製時に同時に成形してしまおうというもの。設計全体が3Dプリンターの活用例としてかなり合理的だと思いました。「音を拡散する部材」は、多分「ジャイロイド(Gyroid)」と呼ばれる形状で、3Dプリンター以外では実現が難しいものです。特徴は「体積当たりの表面積が大きい」こと。
発泡PLA、面白そうですね。B&Wが長年コーン内部に使っているロハセル素材も発泡材なので、似たことができそうです。
3Dプリンターは創意工夫でいろいろなことができるのですね。また何かあれば、教えて頂けると有難いです。