最近、(オーディオマニアでない)音楽愛好家と対話する機会に恵まれているのですが、てっきり彼ら&彼女らが使っているのはイヤホンやヘッドホンだけかと思いきや、Bluetoothスピーカーを使っている方が多くいらっしゃることに気付きました。普及率でいえば6〜8割ぐらいで、かつてのミニコンポと同じか少し多いぐらいな感覚です。音楽好きという前提条件での話ですが、意外にもスピーカーに親しんでいるということに驚 . . . 本文を読む
杉の厚板、というよりブロックと言いたい12cm厚の板を、スピーカーの下に敷いてみました。ーーーーーーーーーまずは、上の画像の向きでテスト。年輪が見える木口面が左右にある向きです。穏やかなな鳴り方で、ゆったり聴ける魅力がある一方で、ここぞという時のキレ味が無い感じ。1週間ほど馴染ませたら、欠点が減り悪くない落ちついた音質になりました。それでも、音場は狭く、スピーカーの能力がスポイルされてしまった模様 . . . 本文を読む
こんにちは。カノン5Dです。
最近はバックロードホーンの製作をしているのですが、一方で小型スピーカーである「SOLA Mk2」のチューニングも徐々に進めています。
<小型スピーカーの調整>
バックロードホーンの音を聴いていると、今まで満足できるレベルに到達していたと思った小型スピーカーの方も弄りたくなるんですよね(笑)
無垢ひのき造りの小型スピーカー「SOLA Mk2」
言うまでもなく、 . . . 本文を読む
バックロードホーンのシミュレーションソフトとして「Hornresp」というソフトがあります。
MJ誌などで活躍されている小澤先生も使う有名なソフトなので私も過去に何度か挑戦しましたが、なかなか上手くいかずに断念していました。。。
今回、バックロードホーンを本格的に取り組むにあたって、いろいろ使い方を調べて何とか使えるようになりました!
日本語マニュアルを作ってみたので、公開します。
https . . . 本文を読む
今回は、上図③の「後ろからフレームを支える」タイプについて見ていきます。
パターン③「後ろからフレームを支える」(SONY)
この手法は、SONYが一時期採用していました。
https://www.sony.jp/audio/products/archive/SS-CNX70ED/feature_1.html
こちらは、2001年発売の「SS-X90ED」というトールボーイスピーカ . . . 本文を読む
今回は、上図②の「後ろから磁石を支える」タイプについて見ていきます。
パターン② 後ろから磁石を支える。(パイオニア)
下から伸ばした支柱に、磁石を支えるような役割を持たせる方法は、1980年代後半からパイオニアが「ミッドシップマウント」と称して、継続的に採用していました。
その固定方法は様々なのですが、木材を使った「S-99Twin」、金属を使った「S-3000」があります。
「S- . . . 本文を読む
今回は、「スピーカーユニットを下から支える方法」について見ていこうと思います。
スピーカーのバッフルは、多かれ少なかれ振動するので、
それならば、下から自立した台に固定すれば良いのでは?という考え方です。
いろいろ調べてみると、図に示した①~③の3通りがあるようです。
今回は、①の下から磁石を支える方法について見てみようと思います。
パターン① 下から磁石を支える。
まず、Ge3が . . . 本文を読む
スピーカーユニットの固定方法について紹介している連載、今回は「対向配置」について書いていこうと思います。
対向配置のメリットは、スピーカーユニットの振動を打ち消せることにあります。
フロントバッフルに固定するだけの方法では、ユニットが音を出そうとしたときに、その反作用で少しだけ箱が後ろに動きます。これがどの程度問題なのかは後程お話ししますが、理想的な振動板の動きを妨げるものといえます。 . . . 本文を読む
前回に引き続き、スピーカーユニットの固定方法について紹介していきます。まずは、後ろから引っ張るタイプのスピーカーユニットの固定方法についてです。
この方法に熱心なのが、皆さんご存じ「B&W」です。
https://www.bowerswilkins.com/ja-jp/product/loudspeakers/802-d4
こちらは「802d4」というスピーカーのミッドレンジです。ア . . . 本文を読む
今回からは、少しニッチなテーマである
「スピーカーユニットの固定方法」について考えてみたいと思います。
スピーカーユニットとは、スピーカーのなかで音が出る部品です。
音はすなわち空気の振動なので、
スピーカーユニットは振動の影響をシビアに受けることが知られており、
固定方法も様々なパターンが存在します。
一番シンプルでオーソドックスなのは、
スピーカーユニットのフレームにネジ穴を . . . 本文を読む
皆さんこんにちは。
今日は、最新のスピーカー測定についてお話しようと思います。
最新と言っても、何か特別なことをする訳ではなく、よく知られている周波数特性の延長でのお話です。
こちらはFOSTEXのGX100BJというスピーカーの取り扱い説明書に記載されている周波数特性です。大半のスピーカーがこうしたグラフ表記がない中、データをしっかりと表示するFOSTEXの姿勢は素晴ら . . . 本文を読む
皆さんこんにちは。
先日、サブウーハーSW-1の出荷が終わり、一安心しているカノン5Dです。
SW-1は、16cm口径ながらも25Hz(特性上は17Hz)からの低音再生が可能なサブウーハーです。
今まで作ってきた「ひのきスピーカー」は、小型のものが多かったので、SW-1はその低域を補完してくれる強力なアイテムになったと思っています。
人間が聴こえる音の範囲は、20Hz~20kHzと言われ . . . 本文を読む
皆さん、こんにちは。
最近、私生活が忙しくなってしまいましたが、前回までのバックロードホーン製作もマイペースに進めています。
その内容は、後日ホームページのほうに掲載できればと思っています。
最初のバックロードホーンは?
ふと気になったのですが、バックロードホーンはいつ頃からあるのでしょうか。
1950年頃の「クリプシュホーン(Klipsch horn)」が最初という話もありますが . . . 本文を読む
皆さんこんにちは。今日は暖かい日になりましたね!
今回は、Fostexの16cmフルレンジ「FE168SS-HP」を使ったS-076の試聴と測定について書こうと思います。
また、後半では空気室容量の差について説明します。
S-076の概要
FE168SS-HPを使ったバックロードホーン「S-076」のパラメーターは下記のようになっています。
・空気室容量 約4.8L (fx=約190 . . . 本文を読む
前回に引き続き、バックロードホーン型スピーカー「S-076」の設計について書いていこうと思います。
ホーンの構造
前回の日記で説明したホーン広がり率m=0.8のホーンは、次のような形になります。
今回は、次のような形でスピーカーに組み込むことにしました。
複雑に折り曲がっていますが、まずはスロートから赤矢印のように下側へ向かいます。
そこから、青矢印の形で二つに分岐。そして再度、 . . . 本文を読む