ayameじいちゃんの日記かな?

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前橋地裁、原発避難者集団訴訟判決…

2017-03-18 10:28:29 | 日記
 昨日、前橋地裁で「原発事故避難者集団訴訟」の判決が出ました。

 思いっきり端折って言うと「東電にも、国にも責任がある」というものでした。

 その理由として、原道子裁判長は、政府が2002年に「福島沖を含む日本海溝沿いでマグニチュード8級の津波地震が30年以内に20%程度の確率で発生する」とした長期評価を発表した数カ月後には、国と東電は巨大津波の予見は可能で、東電は長期評価に基づき津波の高さを試算した08年には実際に予見していたと指摘。さらに、配電盤を高台に設置するなどの措置は容易で、こうした措置を取っていれば事故は発生しなかったとし、安全より経済的合理性を優先させたことなど『特に非難に値する事実がある』と述べ、国については07年8月に東電の自発的な津波対策が難しい状況を認識しており、規制権限に基づき対策を取らせるべきだったのに怠ったとして「著しく合理性を欠き、違法だ」としました(ネットニュースより)。

 津波地震の長期評価が出て、その被害についても予測されていたにもかかわらず、東電は経済効率優先で何の対策も講じず、国は東電に対策を取らせなかったということです。

 全国各地の地裁には、同様の訴訟が出されており、今後の判決に大きな影響を及ぼすというのが、一般的な見方になっています。

 地震国の日本で、歴史上も大津波が襲ってきていた海岸端に、国策によって原発を造らせたのは日本政府…。

 電力会社は、国策によって原発建設を推進してきました。

 電力会社も民間企業ですから、金儲けは絶対条件でしょうが、「原発」自体が危険なものなんだから、いくら「安全神話」があったにせよ、地震津波で脆くも崩れ去った福島原発を見るにつけ、なんで安全対策に万全を期しなかったのか???です。

 じいちゃんも昔「原発PR」のためのビデオを作ってたので大きなことは言えませんが、原発のシステムや構造を理解していく中で「これは危険なものだから、こんなにも安全性を重視してるんだ」という思いに駆られたこともありました。

 短期間の撮影で原発に入る際でも、スタッフ全員が丸一日「原発に関する勉強をさせられ、最後にはテストを受け、自分の体内にある放射線量を測られ、放射線管理手帳(もちろん写真付き)が通産省(だったと思う)から発行されないと原発内での仕事ができない」んですからね。

 東日本大震災の後で実際に、水素爆発する原発建屋の映像を見た時は、本当にショックを受けました。

 福島事故以前にも、ソ連(ロシア)のチェルノブイリやアメリカのスリーマイル島で原発事故が起こり、大変なことになっていたので、まさか安全管理がしっかりと行われている(と思ってた)小さな島国の日本であんな事故が起こるとは夢にも思っていなかったのも事実です。

 国土の広いロシアやアメリカでは、住民の避難場所の確保も容易でしょうが、日本では大変です。

 この判決で原告には、東電と国から慰謝料が支払われるようですが(確定すれば)、裁判長が述べた「放射性物質の不安にさらされない利益を含む『平穏生活権を侵害された人たち』には十分な額ではないでしょう。

 この慰謝料は、原発による発電で恩恵を受けていた国民の「電気料金」と「税金」で支払われます。

 「原発建設」のために原発を誘致した市町村には莫大な資金が投入され、事故が起きれば慰謝料が支払われ…、原発なんて政府が言うような安いエネルギー資源じゃないことが、改めて白日のもとに晒された判決になりました。

 
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