北朝鮮の完全破壊？！

　国連の一般討論演説でトランプ大統領が「北朝鮮の完全破壊」と言及した。

　これに対して北朝鮮大使は途中退席…。

　米国と北朝鮮の対立が一層激化したシーンだった。

　トランプさんは、国連加盟各国の主権を尊重する自国優先主義（アメリカにとっては米国第一主義）こそが世界の「平和と繁栄」の実現に向けた国連の活性化につながると表明した。

　その裏には、核・ミサイル開発の手を緩めない北朝鮮やシリア情勢、テロとの戦い、ベネズエラ情勢などについて、いずれも国連を通じた国際連携なしには事態の打開が難しいという判断があるからだ（一部ネットニュースより）。

　トランプさんは、演説の中で拉致問題にも言及している。

　こうした発言の中で「北朝鮮の完全破壊」という言葉が飛び出した。

　国連がこぞって北朝鮮を追い込めて言うことを聞かせるという決意表明みたいなもんである。

　安倍首相は、さぞや嬉しかったことだろう。

　但し問題は、この発言によって真っ先に狙われるのは韓国や日本にある米軍基地だということを忘れちゃいけない。

　もし、北朝鮮が核ミサイルを日本の米軍基地に向けて打ち込んできたら、被害は米軍基地だけでなく周辺にある日本人が住む街にも及ぶことは間違いない。

　米国と北朝鮮の口喧嘩だけならいいけど、どっちも拳を振り上げて、上げた拳をどこで降ろすんだろうか？

　日米開戦時の日本のように追い込められた北朝鮮が、それこそグアムに向けてミサイルをぶち込むかもしれない。

　そんなことになったら全面戦争だ。

　口喧嘩してる間に、何とか平和的に対話で解決できないもんだろうか。

　安倍首相はアメリカべったりで、米国と北朝鮮の対話を取持つ気なんぞ全くないだろうし、中国やロシアも触らぬ神に祟りなし…。

　ヨーロッパ諸国も極東の小国と米国の対立なんざぁ～関係ないと顔をそむけることだろう。

　金総書記もいい加減の所で手を打つことを考えた方が得策じゃないかと思うのだが…。