経団連会長の原発推進発言

　先日、経団連の中西会長が「原発の再稼働と新規原発の推進」なんていう今時バカげた発言をしていたのを見て「何を考えてるんだろう、このおっさんは」と思い、出身母体を調べてみたら、これまで日本で原発を作ってきた日立製作所だということが分かり「なるほど」と納得してしまいました。

　そして、今朝の朝刊で政府が推進している「原発輸出」で英国に原発を作ろうとしていた日立がそれを断念したということが報道されました。

　「あの発言の裏側にはこれがあったのか」と再度納得しました。

　東日本大震災であれだけの事故を起こしながら、危険な原発を再稼働させようとしている政府と再稼働や新規原発の建設で儲けようという大企業のアサマシイ考え方がよく分かる構図です。

　「外国がダメなら日本で」ということでしょう。

　安倍さんもいい加減に経団連などの圧力団体から逃れられんもんでしょうかね（大枚の金を受け取ってるからダメか～）。

　原発は安全でエネルギーコストも安いと言われ、この地震国日本でたくさんの原発が作られてきましたが、今や安全神話は崩壊し、廃棄処分を含めて他のエネルギーよりコストは割高ということが国民にバレテしまったのに、まだ原発を動かしたり、作ったりしようとしている人たちの考え方がよく分かりません（単純に、危なくても儲かりゃ～いいという守銭奴の考えと思えば分かるけど）。

　本当に、いいものなら国民も反対なんぞせずとも自然に増えて行くだろうに、それができないということは大きな問題を抱えているからでしょう。

　いつまでも国民を危険に晒すような原発なんて止めて、廃棄処分を考えた方が企業にとっても儲かる話になるんじゃ～ないでしょうかね。

　なんせ、原発を壊すだけで何十億もかかるんだし、これまで溜まった燃料を保管するだけでも何十年も儲けが継続していくんだから…。

　未来の日本のエネルギー政策を原発以外で早く考えないと、近い将来に電気が消えてしまうことになるかもしれません。

　大規模電力会社を潰して自然エネルギーを中心にした小規模な発電所を増やし、地域密着型のコストの安い電力開発を考えた方がいいんじゃないか。

　いつまでも大企業に支配されてるような政党と政権に委ねていては、日本の将来はお先真っ暗になりそうです。