北朝鮮がまたやりよった！

　北朝鮮が朝鮮中央テレビを通じて「水爆実験に成功した」と発表しました。

　おばさんが声高らかに伝えるＴＶ映像を平壌市民が拍手をしながら見る市民の映像も夕方のニュースで放映されていました。

　市民の中には、小躍りする男児の姿も写っていて「ヤラセ」もここまでくるとスゴイと言わざるを得ません。

　北朝鮮の発表では「水爆実験成功！」とのことでしたが、専門家の分析では爆発が小規模なことから水爆の前段階の「ブースト型核分裂弾などの可能性が高い」ということです。

　本当なら「水爆」を作る技術はまだないということですね。

　朝鮮中央テレビの「特別重大報道」放送の中で「核保有国の戦列に上り詰めた」と強調していましたが、本当にそうなんでしょうか？

　北朝鮮は、最近若干経済がよくなったと報道されていましたが、原爆実験３回と今回の実験によって国際社会の緊張感を高め、経済援助を引き出すという相変わらずの「瀬戸際外交」戦略でしょう。

　また金正恩第一書記の側近と言われる人たち（特に長く外交に携わっていた人たち）が粛清に合ったり、事故で死んだりしていて第一書記の独裁傾向が強まっているようで怖いです。

　今回の実験は、中国や米国にも通知がなかったようで国際社会も非難の声を高めています。

　日米は、国連安全保障理事会の緊急会合開催を要請し、北朝鮮に対する制裁強化など新たな安保理決議採択に向け協調していく方針だそうです。

　まったく北朝鮮・金正恩体制は困ったもんです。

　こんなことするから安倍首相も「より一層の安保体制の強化」なんて言い出しそうです。

　「経済援助する代わりに拉致被害者を返せ」という話し合いも反故にされかけています。

　昨日、日本政府の会見の中に「今回の実験は全く分らなかった」という話がありました。

　それが本当なら軍事衛星やレーダー網を使った北朝鮮の情報収集は、まったく役に立っていないということです。

　極秘事項のために「知ってても、知らない」というならいいんですが、「本当に知らなかった」のなら不安で仕方ありません。

　核実験の様子さえ情報収集できないのに、核弾頭を積んだＩＣＢＭの突然の攻撃を防御することなんてできるんでしょうか？