変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

千の風になって

2007-01-18 15:07:05 | Weblog
新しい年がきた。
新しい年がきたというのに、悶々とした日々を送っていたことだろう。

と言っても、引きこもっていた訳ではない。
きちんと家事もこなし、買い物も行き、水泳にも通っている。
以前と少し違ったのは、買い物のコースと水泳のコースも変えたことだ。
年末にストレスを感じた私は、生活のパターンを変えなければならないと思ったのだ。

そうすることで、少しづつではあるが、今までにない自分を感じ始めた。
些細な変化を生活の中で試みたのだ。

いつも行くスーパーで、レジで必ず言われる「ポイントカードはお持ちですか」
「いいえ」と手を振る。何度繰り返したことか。その行為をやめようと思った。いいえと手を振る行為を止めようと思った。ポイントカードを作ったのだ。そうしたら、何と楽なことか。

すると、自分の奥底にあるひねくれた根性に気がついたのだ。「ポイントなんか集めてもたいした金額にならないのに、そんな商業主義にのるものか」という素直でない自分、ひねくれた自分に気がついたのだ。

水泳もそうだ。大勢の人と泳ぎたくないのだ。なのにいつのまにか巻き込まれてしまっていた。人とあわせ、必死で泳いでいたのだ。それをやめようと思った。競争して必死になる自分をやめようと思った。コースを変えたのだ。すると、なんと水を楽しめることだろう。あまり、人のいない時間帯に静かに泳ぐことが出来るのだ。忘れていた泳ぐことの楽しさに気がついた。

私は、人にあわせる”いいひと仮面”の自分に気がついたのだ。

そうした奥底の自分に気がついたのは、
「千の風になって」というテノール歌手の歌声を聴いて、その歌声にあわせて歌詞を見ながら歌っていた時に気がついた。涙があふれた。ほんとうの自分に気がつきなさい、といってくれてるように聞こえてきた。この歌詞は、もう2年前から知っていた、でも、ほんとうの良さを理解してなかった。やっとその奥深さを感じることが出来た。

しばらく、この歌声をきいていたい。