変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

自分で答えは、もっている。

2007-02-02 14:56:22 | Weblog
久しぶりに水泳にいった。

やはり、水が冷たかった。じっとすると、すぐ冷えてくる。唇が、すぐ紫色になってしまう。体脂肪が少ないせいだろう。だから、私はじっとしたくはないのだ。

なのに、一緒に泳いだ一人の人が、声をかけてきた。
ああ、なんかあるのかな。私以外に何人かいる。なのに私に話しかけてくる。

ともかく、話をきいて欲しいのだろう。自分の憂鬱な気持ちがあるのと同居している年頃の娘の事が気になって仕方がないのだそうだ。水中で動かないで、話をきいていると、寒さで歯がかみあわなくなってきた。「うー寒い」と私は、彼女と別れて一人で泳いだ。

もう彼女の話は終わったのかと思ったら、また再び声をかけてきた。

娘さんに縁談があるそうだ。相手の親御さんのことを良く知っていて、いいお話なのだそうだ。なのに、当の本人が、その気にならないのだそうだ。私は、寒さに震えつつ、よくきいてみる。どうやら、彼女は、結論を持っていたのだ。

娘がその気になりさいすれば、話は進む。そのところを押してくれる人が欲しい。

私は、「よかったら、私が娘さんの話をきいてあげようか」ともう寒さに耐えられなくなったので、言った。すると、相手は「うふ」と言って笑った。それで、話は終わった。

そうよね、私は貴女よりずっと年下だしね。
ともかく、自分の話を誰でもいいからきいて欲しかった、それだけよね。

ああ、寒かった。
久しぶりに泳ぎたかっただけなのに、ほんと「寒かった」。