変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

癒されたい

2007-02-05 05:26:57 | Weblog
友人が生まれたばかりの子犬の飼い主を探している。
その子犬は、今飼っているワンちゃんのガールフレンドのようだ。そのワンちゃんは、もう人間でいうなら80歳位という老犬だ。ここ数ヶ月は、元気をなくして餌を残していたようだ。その餌をかぎつけて、野良犬のガールフレンドがやってきたらしい。そのガールフレンドが、小屋の片隅で子犬を産んでいるのをみつけたという。子犬の毛並みをみるとワンちゃんの子供かどうかわからないのだが、可愛いのだという。三匹の飼い主を探している。

その子犬の話を聞いて、ある人を思い出した。

その方とは、随分と会っていない。

若い頃、主婦のある団体で知り合った。

最近は、お互いその団体の活動をやめたため、会うこともほとんどない。

その方は、犬をよくかわいがっていた。

メールを送った。こういう時、メールというのは、ありがたい。ふだん疎遠な人とコミュ二ケーションがとりやすい。あまり飾り言葉がいらないのだ。

「突然ですが、可愛い子犬いりませんか?」
「散歩にいかせる元気がないので、飼えません」
「あれ、随分元気がないですね。大丈夫ですか?他をあたってみます」

こんな簡単なメールに終わった。

返事が、こなかった。気になっている、返事をだす元気もないのかと。

それと同時に、きっと癒されたいのだろうなと汲み取れた。

癒されたい、そんな人を感じることが多い。

水泳で声をかけてきた方の娘さんも癒されたいのだろうと思った。娘を案じる母の言葉から、職場で傷ついているのをなんとかしたいのだ。

かくいうこの私もこうして元気でいるのも、癒されたいの言葉をきいたのが、きっかけだった。人間関係に傷つき、引きこもりではないが、外へ出たくなくなっていた。ある日のその言葉から、少しづつ少しづつ立ち直ってきた。こうしてブログを発信して、客観的にみることのできる自分を感じるまでになった。

野良犬のガールフレンドも老犬ワンちゃんに癒されたのだろう。

今のこうした情報の洪水にあふれているなかで、なんと癒しを求めていることはおおいのだろうか。