喧騒は過去になり‥

静かな帰省の夜

小さな子どもは成長してしまい、それぞれの予定であり、帰省でずっと一緒にいたのはいっときの事だと痛感する。

うちは家族みな静かなタイプだから、父母は活気がなくて淋しかろう。

子ども達が小さい頃、皆が集まったのが嬉しくて、広間の大人の周りを徒党を組んでぐるぐる ぐるぐる‥
ずっと回ってたなぁ。
騒々しくて嫌だったけど、今となっては懐かしいね。

家族模様は刻々と変化していく。
不変なものではないのだね。
それぞれに幸多かれと祈ります

ちょっと嬉しかったこと

今日は、閉店間際の薬局に飛び込み、明日から帰省する時に持って行くものを調達。

湿布コーナーで佇む。

義父が70半ばにして、若い頃から生業としていた瓦屋根を載せる仕事だったり、力仕事だったりがたたって、急に腰が曲がって来てしまった。
一日、何かしら家の周り、田畑その他もろもろの仕事をちょこちょこ続け、片時もじっとしないのに、最近では３時を回ると腰痛が酷くてたまらないそうである。
そんな父の為に、磁気のものかジンワリ痛みに効くものを帰省ついでに買って帰ろうと思ったのだ。

何を試そうか迷った。

少しして、店員が寄って来た。
『‥お客さま、何かお探しですか‥？』

きっと閉店間際に陳列棚に張り付いて離れないおばさんを促しに来たと思うが、つい、腰痛の酷い年寄りに気休めでもいいから、助けてあげたくて‥と、説明してしまった。

時々見かける正直そうな青年である。

痛みを抑えるといっても物質的に無理がある。
でも、我慢強い父が珍しく弱音を吐いている姿を見かねてしまっているので、
ワラにもすがる思いなのである。
気休めでも構わない。
少しでも痛みが軽くなれば。
店員は、痛みは病院に行くべきだ‥と言いながら、一緒に考えてくれ、
私は、塗って染み込むタイプと飲むタイプを購入。
レジで親切な店員は、今日広告に出ていた薬１割引を適用してくれ、
帰り際に『‥お大事になさってください‥』と見送ってくれた。

うん、親切な店員さん、また買いに来るね。

父が楽になりますように‥