車内での飲食はご遠慮ください。

帰りの電車内。

帰りとはいえ、電車内はそこそこ混んでいる。
しかも、朝のように、大多数が通勤通学という似たような目的ではなくなるせいか、朝みたいに満員でなくてもストレスは似たようなものがある。

数駅過ぎたところで、私が立つ目の前の座席に座っていた女が、持ち物をガサガサいわせはじめた。
次の駅にで降りるのか…と、何気なく考えていたら、鞄の中からソイジョイみたいなスティック上状の中身がなさ気なプレーンなのをがつがつ食べはじめた😨

現代語に、食べ物を『がっつり』食べるという言い方がある。
腹一杯って言うよりは洒落た言い方とも思うけど、がつがつ食べるのは、動物的で誠に品がない。

夢中でかぶりつき、私の陰になって腹を満たしていく女が、自分の視界に入るのが、非常に不愉快だった。

少しして、数人向こうに空席ができたので、女の前からソソクサと立ち去った。

こんな風に、電車内で突然場所を変える人は時々見かける。

乗車前に吸っていたタバコで呼気が臭いとか、背広に既に染み付いていて隣にいるだけでうんざりする男、人類皆がバラ好きと勘違いして、濃厚な香水が臭く感じるほどの女とか…

傍で嫌な思いをしていても、わざわざそいつに進言でいないのが公共の場のでもある。
言ったところで直さないし。

仕方なく、自分をそいつと関わらない位置に持って行くのが賢明な方法である。
楽なポジションに自分を開放し愉しいことでも考えていた方が気持ちを楽にできるから、自分にはプラスであろう。