2日前の朝、古い友人から明日 晩御飯を一緒に食べようという誘いが来た。
こんなに直前でもOKかNOか、自分の都合でどちらを返事しても許される友人である。
先日会う約束が無くなった矢先だったので、だんなに帰宅の都合を聞き子どものメンタルの担保をする。友人にはOKと返事した。
話が長くなる友人である。2人とは言っても行き当たりばったりで行った店に入れず、店めぐりをするのは目に見えてて考えるだけでうんざりである。どこか適当な居酒屋でも席だけ予約しようかと思ったが実行しなかった。
他人が選んだものに容赦なくダメ出しをする性格だし、好き嫌いも多い。そっちのうんざりと店めぐりのうんざりを天秤にかけ、適当な店だけピックアップしておいて会ったときにどうしたいか訊くのが一番いい方法だ。
案の定、どっか行きたい店ある？と開口一番。私の行きたい店など、行ったとしても、ここってどこがあなたにとって いい感じ？ふーん。こういうとこがいいんだー。で終わり。批判めいた雰囲気を匂わせてるが、言わないだけ性格が悪くはないと思うようにしている。 そして自分がいいと思うものは、許容してくれる相手のときしか言わない。
自分なりにいくつか見てたけど、駅周辺は席が狭いし長居できないから、駅東に下りた辺りにする？そう言ったら、『あたし、気になってるお店があるの。』
あらそう。やっぱりそうきたか。
そういう時のいいお返事は『そこに行ってみようか。』である。
若い頃と違って適当に入って食べても金額が気にならないようになったから言えるセリフであるけれど。贅沢なランチにばかり行く奥さまと違って普段そういう贅沢をしない分、一点集中でプチご褒美とも言える。
彼女は、何しろ場所を覚えられずに曖昧な記憶でも人を付き合わせてヘラヘラするような性格なので、スマホに出てる地図も読めず、結局無駄なところを歩かされた。
ある友人から私は方向音痴だと言われたが、あの人がこの人を見たらなんて言うんだろう。他にもスマホ持ってて道に迷う同僚たちがいるが、なんでわからずにウロウロするんだろう？
『前に飲み会の帰りに通って気になってたんだ。』そう言っててどこかわからんって…。
散々歩いてようやく見つけた。ストレートに来る3倍歩いた感じ。
『ああ、こっちから来たから解らなかったんだー。』そのセリフ、私も言ったことがあるな…一緒にいる人には馬鹿に見えるようだ。次は言わないように気をつけよう。そう思って苦々しい顔になってしまった。
ようやく行き着いたお店はスペイン料理店だった。次はメニュー決めるのも友人を立てないといけない。
例え私が『これ美味しそう』って言っても、そうだねーっていう同調のあと、突然気づいたように『これ何？美味しそうじゃない！？』と別のメニューを指差し、そっちに目を引くリアクションが始まる。
30年それに付き合ってるから、彼女がなにかに反省してこちらに合わせる態度のとき以外は、面倒だからそっち優先。
いや、正しくは面倒だからっていうよりは、一緒にいる間中それを繰り返すから、嫌な気分をずっと引きずることになるからだ。
今回はさらに繰り出される話題にもうんざりした。
まず最初は、職場で毎月配布される福利厚生のパンフの〇〇って記事見た？って嬉しそうに言い、たまたま私は他のことで気になったものがあったからあれかな？と嬉しそうな顔をしてしまった。 そうしたら、カタカナの〇〇って知ってる？って言う。さあ？っていうと、最近話題だけど知らないの？とくる。話題だとなんで皆が知ってるって思うんだ。私は最近遁世中だし、そうでなくても興味がわかないものは目に入らない。
要するに資金運用だそうだ。ああ、それなら行かない、と私。 私、他人を信用してないから。そう言ったが、いかに素晴らしいものかをとくとくと話し始めた。
大きい金額だと損すると痛いから、月々1万円くらいが適度なんだって。定期貯金するより利回りいいし、税控除も受けれるって。 税控除なんて、国の方針変わったら対象じゃなくなるじゃん、って言ったが、今はやってもらえるからってニコニコ。ねずみ講か(笑)
いや、そんなことより日々の無駄を節約しなきゃ。コンビニにしょっちゅう行くとか無駄は多いからね、と言うと、それができないからこういうのやっとくといいんだよー、ニコニコ。普段できないことがある人は口座から毎月引去りされてお金が貯まるんだよー。こんなにいいことないでしょう、だって。
年金とか気にならない？ 普通の年金じゃなくなるかもしれないんだよ？
年金？やってるもん。これ以上はいい。
あら、私もやってるけど、年金代わりにもなっていいんだって。
私は目下、父の寿命で自分の寿命をはかっている。父は肝臓がんで62歳目前で亡くなった。そこを目印に終活中だから、もし今、年金制度が無くなったって後悔しても仕方ないのだ。見切るしかない。それで、いや、興味ないわ、って言ったらひと言『堅いんだねー。』これは私にとって禁句である。小さい頃から『真面目だね。』って言われ嫌な想いをしてきた。堅い？手堅くてなんでそういう言われ方？？？ カチンと来たが席がシラケるから、『堅い？ まあね。』で終わっておいた。嫌な気分は放散するしかない。恐らく相手は何気ないんだろう。私はこんなに嫌な気分だけどな。
あと、相手が渋るときはさあ、いい加減に話を切り上げたほうがいいんだよ。
なかなか黙らないから、
そんなことより毎月の無駄って言ったらね、年収12万の兄への送金を止めたいよ。
え？年収？
そう、年収。
じゃあ、扶養に入れれるんじゃないの？
条件的には入れれるけど、これ以上関わりたくないから入れないの。どう？無駄でしょ？
そう話したらようやく黙った。疲れる女だ。
そして口開いたら『このアヒージョ美味しいね。本当に美味しいね。』ってずっと言ってる。話題を変えたいのアリアリ。自分がしつこいからいけないんだ。裕福な家庭で育った人間は常識が違うから本当に疲れる。
きっとどこかで『こないだ聞いてびっくりしちゃったんだけど、あの子、お兄さんに月々送金してるんで お金なくて大変なんだってー。 お兄さん、年収12万とかって言ってたよ。え？何やってるかは聞かなかったけど、話が気まずくなっちゃってさあ。』って言いそう(笑) なんとでも言え。
ワーキングプアが言われてる時代、大変でも何でもない。本人が職につけないだけのこと。弟んちなんか空調機更新や車買い替えも頻繁にやっている。私も最低限必要なものに絞り、節約はしながら過ごしているから他人の意見なんてどうでもいい。
ズバッと斬りつけることを言ってしまう性格なのは自覚している。でも、相手がこっちの意を汲まない時に発動する。相手が固まるからあんまりやりたくないが、そこまで言わないと分からない人って多いから、それで嫌気がさすならそれまでの付き合いだって見切っている。
少しして、次の話題が『ねえ、なんとかリウムやらない？』である。なんだそれ。『最近流行りだよー。』この人は、長年付き合っても私が流行嫌いなのを知らないんだ？ そのうえ、そういう作品めいたものは創作意欲が伴うから体験なんてものではできない。突き詰めてしまうから滅多にやれない。
いやー最近もうものを増やすことはやめてるんだよね。あれもこれも手に入る時代、いくつもものが増え、粗末になっていくのが嫌だ。
でもこれもしつこくてずうっと誘ってくる。あなたならいいよって言ってくれそうで。とか、あなただから言える。とか、そういう殺し文句を織り交ぜるから、断りにくい人間に嫌な気分を味わわせているのに気づかないんだろうな。
その後の職場の話は少し盛り上がったけど、全体的に嫌な感じの食事会となった。彼女はハイボールを1杯飲み始めたところで酔ったのか絡み口調にもなったし、彼女のこれいい♡のゴリ押し満載だからそうなるよねー。
ようやく話が終わり、時計を気にし始めた。
今日は家族たちが不在って言ってたが、長く話したいわけでなく、下の子が塾から帰る前に帰宅していたいそうだ。
はいはい。
嬉しそうに、今日は急だったけどありがとー(^_^)/~と、別れたが、あの調子なら暫く会いたくないな。
次は迷うかも。
仕事してれば良かった。
あ、いけない。スペイン料理店は良かった。野菜が本当の味が出てて。今度は大切な人と行こう。
こんなに直前でもOKかNOか、自分の都合でどちらを返事しても許される友人である。
先日会う約束が無くなった矢先だったので、だんなに帰宅の都合を聞き子どものメンタルの担保をする。友人にはOKと返事した。
話が長くなる友人である。2人とは言っても行き当たりばったりで行った店に入れず、店めぐりをするのは目に見えてて考えるだけでうんざりである。どこか適当な居酒屋でも席だけ予約しようかと思ったが実行しなかった。
他人が選んだものに容赦なくダメ出しをする性格だし、好き嫌いも多い。そっちのうんざりと店めぐりのうんざりを天秤にかけ、適当な店だけピックアップしておいて会ったときにどうしたいか訊くのが一番いい方法だ。
案の定、どっか行きたい店ある？と開口一番。私の行きたい店など、行ったとしても、ここってどこがあなたにとって いい感じ？ふーん。こういうとこがいいんだー。で終わり。批判めいた雰囲気を匂わせてるが、言わないだけ性格が悪くはないと思うようにしている。 そして自分がいいと思うものは、許容してくれる相手のときしか言わない。
自分なりにいくつか見てたけど、駅周辺は席が狭いし長居できないから、駅東に下りた辺りにする？そう言ったら、『あたし、気になってるお店があるの。』
あらそう。やっぱりそうきたか。
そういう時のいいお返事は『そこに行ってみようか。』である。
若い頃と違って適当に入って食べても金額が気にならないようになったから言えるセリフであるけれど。贅沢なランチにばかり行く奥さまと違って普段そういう贅沢をしない分、一点集中でプチご褒美とも言える。
彼女は、何しろ場所を覚えられずに曖昧な記憶でも人を付き合わせてヘラヘラするような性格なので、スマホに出てる地図も読めず、結局無駄なところを歩かされた。
ある友人から私は方向音痴だと言われたが、あの人がこの人を見たらなんて言うんだろう。他にもスマホ持ってて道に迷う同僚たちがいるが、なんでわからずにウロウロするんだろう？
『前に飲み会の帰りに通って気になってたんだ。』そう言っててどこかわからんって…。
散々歩いてようやく見つけた。ストレートに来る3倍歩いた感じ。
『ああ、こっちから来たから解らなかったんだー。』そのセリフ、私も言ったことがあるな…一緒にいる人には馬鹿に見えるようだ。次は言わないように気をつけよう。そう思って苦々しい顔になってしまった。
ようやく行き着いたお店はスペイン料理店だった。次はメニュー決めるのも友人を立てないといけない。
例え私が『これ美味しそう』って言っても、そうだねーっていう同調のあと、突然気づいたように『これ何？美味しそうじゃない！？』と別のメニューを指差し、そっちに目を引くリアクションが始まる。
30年それに付き合ってるから、彼女がなにかに反省してこちらに合わせる態度のとき以外は、面倒だからそっち優先。
いや、正しくは面倒だからっていうよりは、一緒にいる間中それを繰り返すから、嫌な気分をずっと引きずることになるからだ。
今回はさらに繰り出される話題にもうんざりした。
まず最初は、職場で毎月配布される福利厚生のパンフの〇〇って記事見た？って嬉しそうに言い、たまたま私は他のことで気になったものがあったからあれかな？と嬉しそうな顔をしてしまった。 そうしたら、カタカナの〇〇って知ってる？って言う。さあ？っていうと、最近話題だけど知らないの？とくる。話題だとなんで皆が知ってるって思うんだ。私は最近遁世中だし、そうでなくても興味がわかないものは目に入らない。
要するに資金運用だそうだ。ああ、それなら行かない、と私。 私、他人を信用してないから。そう言ったが、いかに素晴らしいものかをとくとくと話し始めた。
大きい金額だと損すると痛いから、月々1万円くらいが適度なんだって。定期貯金するより利回りいいし、税控除も受けれるって。 税控除なんて、国の方針変わったら対象じゃなくなるじゃん、って言ったが、今はやってもらえるからってニコニコ。ねずみ講か(笑)
いや、そんなことより日々の無駄を節約しなきゃ。コンビニにしょっちゅう行くとか無駄は多いからね、と言うと、それができないからこういうのやっとくといいんだよー、ニコニコ。普段できないことがある人は口座から毎月引去りされてお金が貯まるんだよー。こんなにいいことないでしょう、だって。
年金とか気にならない？ 普通の年金じゃなくなるかもしれないんだよ？
年金？やってるもん。これ以上はいい。
あら、私もやってるけど、年金代わりにもなっていいんだって。
私は目下、父の寿命で自分の寿命をはかっている。父は肝臓がんで62歳目前で亡くなった。そこを目印に終活中だから、もし今、年金制度が無くなったって後悔しても仕方ないのだ。見切るしかない。それで、いや、興味ないわ、って言ったらひと言『堅いんだねー。』これは私にとって禁句である。小さい頃から『真面目だね。』って言われ嫌な想いをしてきた。堅い？手堅くてなんでそういう言われ方？？？ カチンと来たが席がシラケるから、『堅い？ まあね。』で終わっておいた。嫌な気分は放散するしかない。恐らく相手は何気ないんだろう。私はこんなに嫌な気分だけどな。
あと、相手が渋るときはさあ、いい加減に話を切り上げたほうがいいんだよ。
なかなか黙らないから、
そんなことより毎月の無駄って言ったらね、年収12万の兄への送金を止めたいよ。
え？年収？
そう、年収。
じゃあ、扶養に入れれるんじゃないの？
条件的には入れれるけど、これ以上関わりたくないから入れないの。どう？無駄でしょ？
そう話したらようやく黙った。疲れる女だ。
そして口開いたら『このアヒージョ美味しいね。本当に美味しいね。』ってずっと言ってる。話題を変えたいのアリアリ。自分がしつこいからいけないんだ。裕福な家庭で育った人間は常識が違うから本当に疲れる。
きっとどこかで『こないだ聞いてびっくりしちゃったんだけど、あの子、お兄さんに月々送金してるんで お金なくて大変なんだってー。 お兄さん、年収12万とかって言ってたよ。え？何やってるかは聞かなかったけど、話が気まずくなっちゃってさあ。』って言いそう(笑) なんとでも言え。
ワーキングプアが言われてる時代、大変でも何でもない。本人が職につけないだけのこと。弟んちなんか空調機更新や車買い替えも頻繁にやっている。私も最低限必要なものに絞り、節約はしながら過ごしているから他人の意見なんてどうでもいい。
ズバッと斬りつけることを言ってしまう性格なのは自覚している。でも、相手がこっちの意を汲まない時に発動する。相手が固まるからあんまりやりたくないが、そこまで言わないと分からない人って多いから、それで嫌気がさすならそれまでの付き合いだって見切っている。
少しして、次の話題が『ねえ、なんとかリウムやらない？』である。なんだそれ。『最近流行りだよー。』この人は、長年付き合っても私が流行嫌いなのを知らないんだ？ そのうえ、そういう作品めいたものは創作意欲が伴うから体験なんてものではできない。突き詰めてしまうから滅多にやれない。
いやー最近もうものを増やすことはやめてるんだよね。あれもこれも手に入る時代、いくつもものが増え、粗末になっていくのが嫌だ。
でもこれもしつこくてずうっと誘ってくる。あなたならいいよって言ってくれそうで。とか、あなただから言える。とか、そういう殺し文句を織り交ぜるから、断りにくい人間に嫌な気分を味わわせているのに気づかないんだろうな。
その後の職場の話は少し盛り上がったけど、全体的に嫌な感じの食事会となった。彼女はハイボールを1杯飲み始めたところで酔ったのか絡み口調にもなったし、彼女のこれいい♡のゴリ押し満載だからそうなるよねー。
ようやく話が終わり、時計を気にし始めた。
今日は家族たちが不在って言ってたが、長く話したいわけでなく、下の子が塾から帰る前に帰宅していたいそうだ。
はいはい。
嬉しそうに、今日は急だったけどありがとー(^_^)/~と、別れたが、あの調子なら暫く会いたくないな。
次は迷うかも。
仕事してれば良かった。
あ、いけない。スペイン料理店は良かった。野菜が本当の味が出てて。今度は大切な人と行こう。