近畿などで145万軒停電 関電「近年例のない規模」
関西電力によると、台風21号の影響で4日午後3時現在、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の6府県と福井、三重両県の一部で、計約145万6千軒が停電となった。
同社によると「近年では例のない規模の被害」という。
内訳は大阪府約82万6千軒▽和歌山県(三重県の一部含む)約20万7千軒▽兵庫県約19万6千軒▽滋賀県約9万9千軒▽京都府(福井県の一部含む)約8万8千軒▽奈良県約4万軒。
大阪府の庁舎、暴風で混乱 車が横転、部品も吹き飛ぶ
大阪市住之江区の大阪府咲洲庁舎の周辺では、4日午後1時半ごろから急激に風と雨が強まった。
巻き上がる暴風によって樹木が折れたり、自転車や車の部品などが吹き飛ばされたりした。庁舎近くに駐車された乗用車20台以上が横転した。
湾岸部にある同庁舎は55階建て。最上階の展望台は終日臨時休業となっていたが、強風によって庁舎内のエレベーターが全面停止。
エレベーターホールには庁舎内での勤務者や来庁者らが座り込んで復旧を待ったほか、館内には外出を控えるように求めるアナウンスが流れた。
一部のエレベーターは午後6時過ぎに復旧した。
また、1階部分の窓ガラスが割れたり、雨漏りによって床が水浸しとなった。
警備員の男性は「こんなにひどい雨風は今まで経験したことがない」と話した。
手続きのため来庁していた東大阪市の建設業、池原昭彦さん(57)は業務用のワンボックス車が損壊。
庁舎から移動することもできず、関係各所への連絡に追われた。
「あっという間に壊れていった。もうどうにもならない。笑うしかないでしょう」と疲労を隠せない様子で話した。
台風21号 シャープやパナソニックなど休業相次ぐ 企業活動に大きな影響
台風21号が近畿、四国などを直撃した4日、従業員の安全確保のため工場の稼働停止が相次ぐなど企業活動にも大きな影響を与えた。
シャープは冷蔵庫を生産する工場がある八尾事業所(大阪府八尾市)を、最寄り駅の路線の運転見合わせのため、終日休業にした。
約2千人が勤める事業所で、情報収集にあたる管理職をのぞいた従業員が自宅待機した。
前日の3日夕には、屋外の案内板などが飛散しないよう固定、撤去するなど台風に備える対応に追われた。
堺市堺区の本社で、突風で車が横倒しになる被害があったが、生産態勢には影響はないという。
パナソニックでは滋賀県草津市などの生産拠点を休業し4日は多くの従業員が在宅勤務や有給休暇に切り替えた。
ダイハツは池田工場(大阪府池田市)など関西4工場で操業を取りやめた。
サントリーホールディングスでは関西の工場を休止。ウイスキーを生産する山崎蒸溜所(大阪府島本町)、ジンなどを生産する大阪工場(大阪市港区)の2カ所で、同社広報は「交通機関の運行状況を踏まえて各事業所で判断した」としている。
台風が通過した後も対応が続いた。
トヨタ自動車では、完成車組み立ての国内14工場について夜勤操業の停止を決めた。
広報担当者は「従業員の出勤や帰宅への影響を考慮した」と説明している。
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電力会社、工事会社もバケット車は危険、倒壊する、まして暗いのでなおさら...今夜の復旧など無理。
ここは温和しく、早く寝るしか無い様だ。
余りにも停電範囲が大きい、復旧まで多くの時間を要するだろう。
鈴鹿市にある富◎電機(株)は、前もって本日は休みとの話...明日もどうなることやら。