ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

世界の黒田

2007-12-08 22:02:20 | エンターテイメント
世界の黒田をご存知だろうか? イラストレーターとして世界的な活躍をしている黒田征太郎氏のことである。

昨年、在日外国人による日本語芝居に関わったり、その流れで、主催のMICSに関わったりしている関係で、今年は、黒田さんのライブペインティングである。

黒田さん本人は「ライブペインティングってのは変なんだよ、だって、絵だけ書いてるわけじゃなくて、ライブで演奏してるんだから“ライブ”で良いんだよ」と関西弁でしゃべるのだが、まあ、なんというか、通り名としてライブペインティングが、便利。

で、今日明日と、やるわけだ。

今日は、ふれあいランドでまずは、精神障害者のデイサービスを利用している人たちと、職員でつくった「もりここバンド」と、音楽療法士「三井和子」さんの音楽に乗って、絵を描くのだ。

で、俺は何をやっているかというと、舞台監督なわけである。
普段の芝居では絶対にやらないポジション。だって、大変なんだもん。

で、初のそういうことだから、どう、床を養生するかから考え、仕込む。
まあ、基本的な仕込み方については、黒田さんの事務所の人からいろいろ教えてもらってはいるのだが、実際にその人が来るわけではないので、結局、どうなるかは、こちら次第である。

農業用のポリシートを敷いて、その上にパンチを敷く。で、1.5メートル×1.5メートルのキャンバスを2枚。

もりここと三井さんの音に合わせて2枚の絵ができあがった。

司会は、県議でもある高橋比奈子さん、選挙運動がやたらと面白かった人である。

できあがった絵は、るんびにぃ美術館に飾られるらしい。一度行ってみたい。

午後は、知的障害者とのワークショップ。まあ、みんなで絵を描こうってことだ。
で、黒田さんも、ホワイトボードに絵というかなんというか、一本の線でつながった迷路みたいな絵をびっしりと書いた。

そこで書かれた、知的障害の人たちの絵も、全部ではないが、ものすごいのがある。はっきり言って欲しい!
正面から見た金魚だの、プールにやたら人が一杯な絵だの、サインペンでびっしり車や人を描いた絵だの、とにかく、そこには「世界」があるのだ。

奇声が飛び交い、立ち歩いたり寝転がったり、一心に細かい絵を描いていたり、とにかくなんというか、圧倒される光景である。

いやそれでも俺は、ちゃんと昼寝はしたんだけどね。

負けそうインフレ

2007-09-12 16:40:41 | エンターテイメント
昔、ビッグコミックスピリッツで連載していた「サルでも描けるマンガ教室」(だったかな?)通称「サルまん」(だったような)で、主人公が敵と戦って勝ち抜いていくタイプのマンガについて、敵のインフレ(だっけか?)みたいなことを言っていたような気がする。

どんどん勝っていくうちに、敵もどんどん強くなって、収拾がつかなくなっていく展開である。

少年マガジンで連載している長寿ボクシングマンガ「はじめの一歩」は、真っ当なボクシングマンガなので、敵が無茶にインフレしていくことはない。一歩君が所属しているフェザー級には、無敗のチャンピオンが(確か)君臨していて、以前一度スパーリングをやっている。全く歯が立たなかった。

とりあえずのゴール地点はその、チャンピオンにおいてあるとしても、その手前の試合で、やはり苦戦しなければならない。順当にスンナリ勝っていく有利な展開を丁寧にマンガにしてもきっと面白くない。

極限までギリギリ負けそうになってから、大逆転を果たさなければならないのである。で、一歩君は「負けそうインフレ」を起こしている。終生のライバルだった宮田君との試合が流れ、いずれ近いうちに世界戦をしなければならないとは思うのだが、その前にどのくらいスリリングな試合ができるか、ということが至上命題としてあるわけだ。

詳しくはネタバレになってしまうので書かないのだが、そんな思いを強くした。宮田君との試合を延期して、その前に世界を取らせるのだろうか? それともあくまでもチャンピオンが終着点か? きっとまだまだ続いて愉しませてくれるとは思うが、相手やくづくりが難しいやね。

勝つのはわかってるんだけど、その課程を最大限の努力でスリリングに「もしかしたら負けてしまうかも」とか「どうやってこれを解決するんだろう」とかそういったことを読者に思わせないといけないわけだから。

いやいや勉強になるね。タオルが……。

なつかしのKんちゃん

2007-07-28 14:55:53 | エンターテイメント
昔の架空で一時期舞台美術をやっていたKんちゃんが、久し振りに菜園のギャラリーラヴィで、個展を開くという新聞記事を見た。昔の架空の解散まで3年間ほど、舞台美術と宣伝美術を担当してもらっていた。

その後2年ほどイギリス留学をし、さらに国内を転々としているらしいと、風の噂には聞いたものの、実際今どこで何をしているのかはよくわからなかった。ネットで名前を検索してみたりしたものの、出てきたのは自慢のペットだった「アマゾンの淡水フグ」の写真だけ。

今回の個展は、水に絵の具を流したり、絵の具に水を落としたり、とにかく水を使った色の写真。なかなか言葉で説明するのが難しい。多分、見れば一発で「ああ」と思うような写真だと思う。特に難解さはなく、見れば素直に「面白い」「美しい」と感じることが出来る。

しかし10年ぶりにあったが、ほとんど変わらない。聞けば東京で小学校教員をしているという。ひょえー! でまあ、来年もなんだか面白そうな企画を考えているらしい。
これからはちょくちょく名前を見られるかな。たのしみだ。

あ、そうそう、衝撃的な事実を聞いた。Mタイムスの記者Kが結婚したという話は、そんな馬鹿な! という感想と共に、俺の感情を激しく揺さぶったのだが、そのお相手である奥様が、その、ギャラリーにいたのだ! 余りの衝撃に椅子から4メートルほど走り下がってしまった。

聞けば、彼女の方が一目惚れだったという。

世の中にはそういうミステリーがあるのだから、芝居なんてものはそういうのに負けないような衝撃を考え出さなくてはいけないのだな。