カミさんが大船渡から帰ってくる途中、大迫あたりで急にハンドルを取られるような感じがしたらしい。その前の週にスタッドレスタイヤに交換していたので、もしかしたらボルトが緩んだかも知れない、と思いながら、その夜に出かける用事があったので、その車で出発してみると、やはり明らかに挙動がおかしい。
大迫でハンドルを取られながらも、なるべくゆっくり走って盛岡まで帰ってきたというのだが、なんか走るとガタガタするのである。慌てて家まで戻って、オレの車に乗り換える。とりあえず原因究明は翌日にすることにした。
この週末17日は「アカシアの雨が降る時」を見て、18日は「月いちリーディング東北2023」、19日は岩手芸術祭戯曲大会で長田育恵さんの自作解説ワークショップと、オレの予定は立て込んでいて、カミさんも18日は実家の様子を見に行くということになっていた。
んでまあ、17日、芝居を見終わって帰宅してからは、車の様子を気にする時間でもないのでそのままにして翌朝。集合が9時半なので、そこまでの間に何とかしようと、カミさんの車を見に行くと、右後ろのタイヤがプシューっとつぶれている。
「あ、パンクだ」
なるほどなるほど、パンクだったのか。それにしても良く盛岡まで保った。パンク修理が出来るかも知れないけど、走ることは出来ないので、一本だけノーマルタイヤに交換。とりあえず走ることは可能になった。まだ雪もないので、さほど問題はないだろう。
取り外したタイヤを見ると、走行面に亀裂が入っていた。釘など、小さな穴の場合はパンク修理も可能なのだが、亀裂だとどうだろう? 2センチくらいはある。何かの金属片が刺さったのだろう。しかしホントに良く保った。
カミさんは、仙台への道すがらディーラーに連絡をし、翌日の日曜日に持ち込もうとしたら、すでに一杯だったので、早めに帰ってきて、その日のうちに持ち込むことになった。季節柄、タイヤ交換の依頼も多いのだろう。とはいえ土曜日の夕方に空きがあったのは幸運である。
やはりパンク修理は不可。一本だけ新品に換えると具合が悪いので、全部交換とすると大体8万円! しかもすぐには用意出来ないようだった。・・・うーむ、8万円・・・。 すると、ディーラーの人が気の毒に思ったのか、タイヤ屋さんを紹介してくれたという。それは北山の4号線沿いのタイヤ流通センター。ちょくちょく通りかかるが、入ったことはない、こぢんまりとしたお店だ。単にこぢんまりしているというだけではなく、わりと看板とかも古びていて、ちょいと妖しい雰囲気の漂うお店という認識だった。
そんなお店に相談したところ、同じタイヤではないものの、メーカーは同じで、グレード違い、減り方が同じくらいというタイヤを一本だけ交換してくれることになった。
するとスタッフがサササッと作業を進め、あっという間に交換してくれたという。作業時間にして10分くらい。しかもそのお値段、なんと3300円!
8万円と3300円! この差は大きい! もはや感動の域である。
そんなわけでパンクも直り、ホクホクで帰宅したというカミさん。次のタイヤは絶対にそこで買おうと決心したのであった。ついでにオレも。