もう2週間も前になるのだが、と、ここのところどうも過去のことを書くことが多い。というのも、なんかネタを見つけても、それがネタだと気づくまでにちょっと時間があったりするからだ。
7月8日(土)9日(日)の2日間、「はじめての脚本作り セリフを書いてみよう!」と題して戯曲講座をやってみた。盛岡劇場ミニホールが会場。10人の参加者で高校生から70過ぎまで、年齢的にはバラエティに富んでいるように見えるが、30代から50代は少ない。参加者の中に、かつて夏組や冬組といった、子ども演劇ワークショップに参加していた子が2人もいたのがとても嬉しい。
戯曲講座は最初コミュニケーションゲームのようなものから始まり、いろいろとお話をしやすい空気を作ってから、レクチャー、そして実作業へと進む。セリフは案外と簡単に書けるものだけれども、自分だけで書いているのなかなか進まないこともあるので、いろいろと小技を使って書いてもらう。
とりあえずセリフは書けることがわかってから、果たして自分が何を書きたいのか? ということを小グループに分かれて話し合ってもらう。結局、創作というのは、自分を掘り起こしていく作業になっていくモノだと思うので、掘り起こしやすいように、また、自分でも掘り出せるように、いろいろと話し合ってもらうのである。
戯曲講座は、なんだかんだと順調に進むわけだが、ネタ的には「三浦わたる」のことである。講座の始まる前、1階から吹き抜けになっている2階ロビーの手すりにもたれ、メインホールの入り口を覗いていると、どうやら歌手「三浦わたる」の新曲披露のライブがあるらしい。多分それは午後からで、戯曲講座は10時から始まるので、時間的にはそのちょっと前。恐らくメインホールでは、ライブの仕込みが行われているところだったろう。
「三浦わたる」は、盛岡出身の演歌歌手で、○よしが勤めている○クニの同僚だった。あるとき「オレは歌手になる!」と、宣言し、ちゃんと歌手になった。実家はかつて盛岡駅から夕顔瀬にいたるあたりで、その後は西青山でラーメン屋を営んでいた名店「みうら屋」である。夕顔瀬の頃も、西青山に移ってからも、何回か訪れたことがある。西青山時代の店内には「三浦わたる」のポスターが所狭しと貼られていて「なんでこんなに三浦わたるのポスターが?」と疑問に思っていたのだが、それもそのはずである、だってみうら屋なんだから。そんなみうら屋も閉店してしまったのだが、「三浦わたる」は頑張っている。
そんな背景を持つ「三浦わたる」の新曲は、会場前のポスターにタイトルが書かれ、入口の左右に、まるで門のように鎮座していた。そのタイトルは
「なにやってんだ俺」
うむ、何だか期待の持てそうなタイトルである。思わずもりげき職員のWさんに「いやあ、いいタイトルだねぇ」と話しかけてしまうほどであった。でまあ、上からのぞき込む形で、メインホールの入口を見ていたのだが、どうやらそこら辺をうろうろしているのは「三浦わたる」本人のようである。仕込み中だからまあ、本人いても不思議はないな、と思って何となくのぞいていると、彼はスマホを取り出しどこかに電話をかけた。まあ、電話をかけることもあるだろうよ、と見ていると
「なにやってんだよ!」
と、怒気を含んだ声で電話の向こうの誰かに何かを訴えている。「なにやってんだ俺」じゃなくて「なにやってんだよお前!」になっていた。
折角なので、「三浦わたる」「なにやってんだ俺」と検索してみた結果、歌唱動画がありそうなリンクに飛んでみると
https://www.uta-net.com/movie/339196/
というのが出てきたことをお知らせして、今回を終了しよう。と、思ったが、これでは何が何だかわからないので、「三浦わたる」のツイッターもリンクしておこう。
って笑えます