雛祭りがとっくに終わってしまったのになんですが
「ひな人形」にはちょっと痛い想いがある
我が家にはひな人形がなかった
なぜなかったのか?
祖母も母も私に買ってくれなかったからだ
幼いころ、いとこや近所の友人の家に立派なひな壇があるのを見て
「綺麗~~」と感銘を受けたことは記憶にあるけれど、
なぜ私の家にないのだろうとはあまり思ったことがない
「買って~」とねだったこともない
かといって、買ってほしいと思いながら、ぐっと我慢していたわけでもないと思う
ちょっと横道それるが、私が幼いころ、唯一、母が私を誉める言葉は
「この子は、あれ買ってこれ買ってと言わない子や~」
だった。よく言われた
いや言われすぎ?
もしかして言わせないようにする作戦?
お雛様
大きくなって、雛人形に興味もなくなった頃、母が私に言った
「まったくあのお祖母ちゃんってば、アッチャンになんにもしてくれない!普通だったら嫁に出した家に雛人形買うもんや!こんな風に私にはなにもしてくれないんだよね。あれほど子供にやりたくないもんかと思うくらいなんっにもしてくれないわ あのひと!」
<《なにもしてくれない》はキーワード 祖母は母に言い、母は私に言う
そうやって飢えた人生を送ってきたふたりだ
孫にお雛様や五月人形を買ってやると風習めいたものは今でもあるだろう
祖母は、母のためにそれをやらなかった
かといって、母は私のために、雛人形を買ってあげようとは1ミリも思ってなかったようだ
「あんたがかわいそうだ」
と言いながらも
お金がないから買ってあげられないようなことも言われた記憶があるが、
そんなものに説得力はない
母は必要なときに、買ってくれないとき、買えないと思ったときは(あくまで母の試算で)
嫁入りのお金につかうから
と言う
その価値観も私とはあまりにも違っていて、ついていけないのだが
とにかく母の価値観に、おそらく私というものが生まれた瞬間から
「娘の嫁ぎ先からの賞賛」
を求める気持ちがやたら強い
なので、お雛様を買わなかった理由もわかるのだ
私に女の子が出来て、豪華な雛人形を贈ったほうが、自分の欲求は満たされるからだ
実際
「アッチャンに女の子ができたら、絶対に豪華な雛人形買ってあげるからね!」
と何度か言われた
母にとっては賞賛を得るビッグチャンス
私が豪華な雛人形を持っていたところで、賞賛されるのは祖母だから、
そんな無駄金を使いたくなかったのだろう
この価値観はあらゆるところで過剰に発揮されてうんざりした
私の着物の支度がそうだった
つづく
「ひな人形」にはちょっと痛い想いがある
我が家にはひな人形がなかった
なぜなかったのか?
祖母も母も私に買ってくれなかったからだ
幼いころ、いとこや近所の友人の家に立派なひな壇があるのを見て
「綺麗~~」と感銘を受けたことは記憶にあるけれど、
なぜ私の家にないのだろうとはあまり思ったことがない
「買って~」とねだったこともない
かといって、買ってほしいと思いながら、ぐっと我慢していたわけでもないと思う
ちょっと横道それるが、私が幼いころ、唯一、母が私を誉める言葉は
「この子は、あれ買ってこれ買ってと言わない子や~」
だった。よく言われた
いや言われすぎ?
もしかして言わせないようにする作戦?

お雛様
大きくなって、雛人形に興味もなくなった頃、母が私に言った
「まったくあのお祖母ちゃんってば、アッチャンになんにもしてくれない!普通だったら嫁に出した家に雛人形買うもんや!こんな風に私にはなにもしてくれないんだよね。あれほど子供にやりたくないもんかと思うくらいなんっにもしてくれないわ あのひと!」
<《なにもしてくれない》はキーワード 祖母は母に言い、母は私に言う
そうやって飢えた人生を送ってきたふたりだ
孫にお雛様や五月人形を買ってやると風習めいたものは今でもあるだろう
祖母は、母のためにそれをやらなかった
かといって、母は私のために、雛人形を買ってあげようとは1ミリも思ってなかったようだ
「あんたがかわいそうだ」
と言いながらも
お金がないから買ってあげられないようなことも言われた記憶があるが、
そんなものに説得力はない
母は必要なときに、買ってくれないとき、買えないと思ったときは(あくまで母の試算で)
嫁入りのお金につかうから
と言う
その価値観も私とはあまりにも違っていて、ついていけないのだが
とにかく母の価値観に、おそらく私というものが生まれた瞬間から
「娘の嫁ぎ先からの賞賛」
を求める気持ちがやたら強い
なので、お雛様を買わなかった理由もわかるのだ
私に女の子が出来て、豪華な雛人形を贈ったほうが、自分の欲求は満たされるからだ
実際
「アッチャンに女の子ができたら、絶対に豪華な雛人形買ってあげるからね!」
と何度か言われた
母にとっては賞賛を得るビッグチャンス
私が豪華な雛人形を持っていたところで、賞賛されるのは祖母だから、
そんな無駄金を使いたくなかったのだろう
この価値観はあらゆるところで過剰に発揮されてうんざりした
私の着物の支度がそうだった
つづく
自分の親のことを悪く言ったところでなかなか理解されないものだと思っていたので同じように理不尽な出来事に苦しんでいる方がいて自分だけじゃないんだと正直ほっとしました。また遊びに来ます。
(辛いときはあえて目をそむけて楽しい事を考えるのも大切です。無理して心を壊さないようにしてください)
コメントありがとうございます
kokominさんもお雛様に想いがあるのですね
こういう母親は、おどろくほど似たパターンがあるようです
同じ気持ちを抱えたひとがいるのはとても心強いものです
また、来てくださいね!