今日は会社の定期健診でした。
数年前から哀しくも「年寄健診」の仲間入りを果たしたあひょ、当然“バリウム”という障害をクリアしなければなりません。
昨日は、「21時以降絶食」の掟を遵守すべく、21時ジャストで調布『スタボン』での飲食を中断し、ひたすら氷を舐めることで耐えました。
いくら飲兵衛のあひょとはいえ、トーゼン健康を考え、タイムリミットまでの間、いたずらに杯を重ねたりはせず、ビール・黒糖焼酎・鳥飼のロック程度で打ち止めておきました。(・・・無知ですみません。ホントのところ、「検査前日は禁酒」ってこと、知りませんでした・・・。21時までなら飲酒もOKだと、てっきり・・・・。)
まぁ、お蔭様で胃のレントゲンも無事合格できたわけですが、やはりこの検査だけは何度やっても好きになれませんね。
まず、あの発泡剤。“バリウムが嫌い”という方は多いと思いますが、あひょの場合、バリウムも去ることながらこの発泡剤が一番の天敵なのです。
ゲップ製造が目的のくせに、そのゲップを体外に排出することを作為的に禁じる、というのは、軽い拷問でしかありません。
動物のあひょにとっては、想像を絶する技術を要求される事柄なのです。次々に込み上げてくる自然の要求を、涙目になりつつ耐え忍ぶこの苦しさ・・・!
しかも、その後間もなく粘液質の“バリウム”を受け入れ、そればかりか、あたかも宇宙飛行士養成の訓練よろしく縦横無尽に身体を回転させられるのですよ・・・。なすすべもなく無機質なマイクの指示の声に従い、半ば自棄の状態で操られる己の無力さ・・・。
「はい、そこで左足を上げて、大きく「ワン」と言いながら右方向に3回転して下さい」なんて言われても、恐らく素直に従ってしまうであろう朦朧状態。
さて。“バリウム”の陰険な性格は、検査中のみならず検査後まで影響するのですね。
宇宙訓練も終わり、ホッとするのも束の間、あひょには第二の試練として「バリウムの体外離脱作業」の任務が課せられるわけです。
今回、いただいた薬が予想以上の目覚ましい活躍を見せ、お蔭でその後半日ほどの間に何度もトイレを往復する羽目になってしまいました・・・・。
それにしても、毎回その時に「かたつむり」を思い出す変わり者は、やはりあひょだけなのでしょうか・・・・。
幼い頃、かたつむりを飼育した経験がある方にはお分かりいただけるでしょうか?
彼らは、餌に「きゅうり」を与えると緑色。「にんじん」だとオレンジ色なのです。
・・・いや、皆まで言いますまい。
結局人間も、基本的なところでは「かたつむり」となんら変わりはないのだなぁ・・・と、毎回健診の度に、バリウムの「尻拭い」をしながら感じるあひょなのでした・・・・。
血を採られ、アクロバティックな強制運動もさせられたあひょは、スタミナを補うべく、今日も府中のジュジュハットでれーこ嬢と二人、絶品塩ホルモンで一日を締めくくったのでした・・・。
<おしまい>