今朝は、日本各地で金環日食だった、らしい。
福岡では部分日食、しかも、雨まじりの曇り空だった。
今朝TVを付けると
とある民放では、カウントダウンをやっていた。
NHKですら、各地と中継を結んでかなり盛り上がった雰囲気。
窓の外はシトシト雨が降っていて
TV画面の中で繰り広げられているお祭り騒ぎが
なんだかやけに虚しく目に映った。
太陽は、月や星ほど興味をそそられないので
日食観察メガネも買わなかったけれど
もし、晴れていたら
地面に降り注ぐ木漏れ日に
欠けた太陽の光る姿を見つけてみたいなーとは思ってた。
元々天文学が好きで純粋な気持ちで長い間ワクワクしながら待っていた人(とくに子ども)たちは
それぞれに住まう地で、ちゃんと日食を目視できたのかな?
見られずに、がっかりした子どもたちもきっとたくさん居るんだろうな。
そんな子どもたちの目には
見えた見えたと有頂天になってバカ騒ぎしている、TVの中の大人たちの姿は
一体どう映ったんだろう。
最近の
何か事が起きた時のマスコミの騒ぎようは
ちょっと恐怖心を覚えるくらいだ。
そして、それにしっかりと同調し
異常なくらいに盛り上がるひとたちも。
やっぱり、日頃から、太陽とか月とか星とか宇宙とかに興味をもっているんですか?
・・・聞いてみたい気もする。
野球観戦の時の、応援の一体感や連帯感は
何度球場に足を運んでも毎回感動するし大好きだ。
けれど、今回の日食での盛り上がりは
質が違う気がする。
マスコミに煽動され、ただ雰囲気に合わせてみただけの
表面的で一時的なお祭り騒ぎ。そんな印象が拭えない。
今日、いつもとは違う太陽の姿を見て
宇宙というものの不思議さや面白さを感じた子どもたちは
どのくらいいるんだろう。
狭い部屋の中で、四角い画面を見つめて時間を過ごし
大空を仰ぐことが少なくなった子どもたちが
リング状や欠けた太陽の姿に少しでも心を動かしてくれてたら、いいな。
好奇心が芽ばえた子どもたちのために
これから、天文学などの自然科学番組を特集して放映するようなTV局はあるんだろうか?
例えば、カール・セーガン博士の「COSMOS」のような。
もしそんな局が存在してくれたら
あの辟易するお祭り騒ぎニュースも、少しは見方が変わってくるってなもの。
やってくれないかなー、「COSMOS」。
・・・って、単に自分が見たいだけか。ははは。