天台宗総本山である比叡山延暦寺の国宝根本中堂が大改修される運びとなりました。
延暦寺東塔が根本中堂であり、叡山一山の中心に位置し、国宝に指定されております。
宗祖伝教大師最澄様は入唐する以前に、自ら彫られた薬師如来像を安置し、小堂を建立されました。それが延暦寺の基礎となった比叡山寺一止観院です。
根本中堂は三方が廊下で囲まれ、その内部は前方二面は外陣で床張り、他は内陣で床のない石の間に須弥壇(国宝)があり、本尊薬師如来が安置されています。
壇上にある一対の灯明は最澄が中国の天台山から請来した聖火で、十六世紀に織田信長によって全山が焼亡したときにも途絶えず、今日にまで灯り続けております。現存の建物は江戸時代に再建された、古制を残す単層入母屋造りですが、平成28年度から10年の予定で大改修に着手いたします。ご協力のほどお願い申し上げます
合掌
平成28年4月5日
会津天王寺住職 柴田聖寛
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