目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

醤油樽の滝

2011-08-13 | 山行~八ヶ岳とその周辺

2011年8月7日(日) 晴れのち曇り 

メンバー 山の神と私

コースタイム オーレン小屋テント場6:50頃--7:24夏沢鉱泉東屋7:33--8:00桜坂8:05--8:28滝入り口8:33--9:05醤油樽の滝9:10--(滝つぼハシゴ上で休憩)--9:50滝入り口

4:00くらいには起きて、さっさとテントをたたんで醤油樽の滝を目指そうと、晩に山の神と打ち合わせていたのだが、かる~く寝すごした。夜中に何度も目を覚ましたせいもあろうが、やはり疲れていたせいか。結局5:00起床となり、オーレン小屋のテント場では、遅めの起床となった。

遅れついでにゆったりしてしまい、6:50にテント場を出発する。小屋の人に下山ですか?と声をかけられ立ち止まると、車で上がってくる人が大勢いますから、すれ違いに気をつけてくださいと親切な言葉をかけられる。でもこれが、頭にこびりついてしまい、結果的には選択を誤ることになる。

 

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左:テント場からみたシラビソの森 中:ホタルブクロ 右:オダマキ

昨日見たホタルブクロの群生地を抜け、夏沢鉱泉へ。ここでオダマキの花を発見した。でもさらに下っていくと、道端のあっちにも、こっちにも咲いている。昨日オダマキにはなぜ気づかなかったんだろう。下を向いて歩いていたからだろうか。

下山中は、さすがに午前中晴れの予報だから、大勢の登山者とすれ違った。カップルや年配者のパーティ、若者のパーティ、もう全世代にわたって登ってくる。しかもひっきりなしだから、挨拶に忙しい。ただモタモタしていると、たちまち午後から天気は崩れる予報だから、登ってくる人の時間はだいぶ早い。

8:00に桜坂の自分の車に戻った。山の神のサブザックに2人分の水や行動食を入れ、私が背負って滝へ向けて出発する。滝の入り口にも駐車スペースはあるのだが、先ほどの小屋の人のアドバイスが気にかかって、ここに車を置いての出発となった。林道を上がってくる車といちいちすれ違うのは面倒だし、自分の車を移動してしまって、停める場所がなかったらどうしようかとあれこれ考えてしまったのだ。

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左:天岩戸 右:滝入り口の案内板。この隣に「醤油樽の滝入り口」の標柱がある

この選択は結果をみれば失敗だった。意外に車は上がってこないし、滝近辺の駐車スペースはガラ空きだったのだ。こんなことなら、車で移動してくるんだった。ヘタにトライして立ち往生するよりはと思ったのだが、まったくの杞憂だった。

天岩戸を越えて、8:28滝の入り口に到着した。ここには誤解を招く標柱が立てられていた。「醤油樽の滝入り口此れより八百米」と書かれている。昨日車で桜坂に行く際に、私はこの表示を見て勘違いした。この林道を800m進むと、滝への入り口が出てくると。じつは、この入り口から距離にして800mで醤油樽の滝があるという意味だった。人騒がせな標柱だ。

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左:小さい滝の横にハシゴがかけられていた 右:山の神ハシゴを登高中

沢沿いに道は付けられていて、しばらく行くと、結構な長さの木製のハシゴが見え圧倒される。一瞬ここは東南アジアのジャングルかと錯覚する(んなわけはない)。ハシゴのたもと辺りに来て、お隣に小さな一の滝を発見。難なく通過する。

ここには冬場に人が訪れるようで、アイゼンで登ったあとがハシゴに点々と付いていた。あとからヤマレコでチェックしてみたら、氷瀑になるんだね。また冬に来なければだ。

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左:人面のように見える奇怪な巨大岩 右:滑りやすいつるつるの岩場を行く

岩場に入っていくと、日当たりが悪く、岩の表面は濡れていて、つるつるだった。足元に細心の注意を払わなければならない。何度も沢を横切るが、場所によっては、摩擦係数ゼロみたいな丸太橋があって、なりふりかまわず四つんばいで進む。昨日の雨がさらに岩場を滑りやすくしているようだ。

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左:二の滝 右:醤油樽の滝へと下るハシゴ。山の神下降中

沢から少々離れ、斜面をトラバースすると、二の滝が現れる。最初に滝の存在に気づいたときには、てっきりこれが醤油樽の滝かと勘違いした。いやにちっぽけな滝だなと思う。いや待てよ。案内板によると、手前に小さい滝があったはずだから、この奥かと気づく。道は奥へと続いていた。

二の滝の上部で沢をまた渡り、ロープの付けられた急斜面を強引に上っていくとそれは見えた。迫力満点の大滝が突如現れた。ハシゴが付けられていて、滝つぼに下ることができる。さっそく下りてみた。 

 

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大迫力の醤油樽の滝

滝つぼ付近はそれほど水量はないので、流れを横切って、写真の向かって左側へ渡れる。かなりの落差をもって水が駆け下ってくるのを間近に見られる。高さは35mだ。マイナスイオンを体いっぱいに浴びて非常に快適だ。でも、帰りはまた、あのつるつるの道を恐る恐る引き返すことになった。

 

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コメント
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