目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

京都観光3日目~国宝展・祇園をどり

2017-12-15 | まち歩き

11月5日(日) 晴れ

2泊3日の京都観光最終日は、話題の京都国立博物館の「国宝展」と祇園会館の恒例行事「祇園をどり」(主催:祇園東歌舞会)がメインイベントとなった。国宝展のチケットは、会社帰りに河原町三条のチケットショップで購入。祇園をどりに至っては、わざわざ会場の祇園会館に出向いて購入した。山の神の賛同のもとこうしているのは、いうまでもない。

でも、国宝展は参った。五条坂の花喜屋をチェックアウトし、まずは京都駅のコインロッカーに荷物を入れてからと思い、市バスで京都駅へ移動したのだが、「国宝展」の会場、京都国立博物館の前を通過すると、なんと開館1時間前の8:30くらいだというのに、もう結構な列ができていた。ここに戻ってくる頃にはどうなっているんだろうと他人事のようにいっていて戻ってきたら、案の定長蛇の列になっていた。待つのが嫌いな私は、それとわかった瞬間帰るモードに切り替わった。でも山の神に諭されて、ちょっと辛抱して並んでいると、どんどん前進。いい感じだ。あっという間に敷地内に入れた。あれ大したことないじゃんとその刹那思った。ただそれはぬか喜びで、建物に入ってからが長いこと。でももうここまで待ったら帰れない。忍耐力養成講座受講を強いられる。結局見始めたのは11:00近かった。

見始めたのはいいけれど、すごい人で、ちゃんと観賞するのは無理だった。とくに巻物は覗き込まないと見られないのに、延々と立ち止まって見ている人がいるし、その後ろに何人も人がいて垣根をつくっている。どうしても見たいなら、じっとひたすら待ち続けるほかない。小さい展示物に至っては、さらにハードルが上がる。金印は、ピカピカに光っているのを遠めに眺めただけだった(じっくり見るには、別途並ぶ必要があった)。ほとんど見た気がしないまま、プスプスくすぶり、不完全燃焼のまま博物館を出たのだった。ああ。

つぎは祇園をどり。市バスで祇園に移動し、まずは腹ごしらえだ。あちらこちらとよさげなお店を探して移動するも、そんなに高くなく、おいしそうなところという、そんな都合のいい店は見つからない。結局最初にここでもいいかもと山の神がいった喫茶店で済ませて、祇園会館に急ぐことになった。チケットはお茶券つきだったので、13:00くらいに会館入り。公演開始13:30の30分前からお茶を喫することができるというから、急いだのに、準備が整わないようで、ここでもしばらく待たされた。やがて席に通されると、これから舞台に立つのであろう舞妓さんが2人、お客さんに相対するかたちで前方に座っていた。抹茶とまんじゅうが配られ、人心地ついた人たちから退席していく。

会場に入って学生のときによくここで映画を見たなと思い出していると、徐々に席は埋まっていった。やがて客席の照明が落ち、舞妓さん、芸妓さんが舞台に登場して祇園をどりが始まった。プログラムは下記のとおり。

  • 祝 舞 三番叟
  • 第一景 白川の鷺
  • 第二景 夏の月
  • 第三景 双龍
  • 第四景 八坂の桜
  • 第五景 東山春秋
  • 第六景 祇園東小唄 

雅やかな踊りそして謡いに山の神ともども感嘆する。ときにはこんな京都体験もいいものだ。

公演が終わって、祇園会館裏の喫茶店で山の神とコーヒー休憩にした。お坊さんに引率されてきた人たちも、後からここにやってきた。出演していたと思われる舞妓さんが店の横を歩いていく。華やかな空気を運んできてくれる。

喫茶店を出て、そこから歩いて1分くらいの仁々木に寄り、名物のかりんとまんじゅうと黒糖どら焼きを購入した。帰る時にはここで買おうと決めていた店だ。しかし店に置かれていたパンフを見て衝撃を受けた。ここでしか買えないと思ったいたのに、なんと新宿でも横浜でも買えるのだ。なあんだとがっくり。その後山の神と四条通りの土産物屋を行ったり来たりしているうちにタイムオーバーとなり、京都駅に向かう。最後は地下街のポルタに行き、お土産物色に精を出す。阿闍梨餅の文字に引き寄せられ、買って帰ろうかと店を覗くと売り切れ。そんなにうまいもんでもないのに、なぜ? あきらめきれずに今度は駅構内で探すと、ここも売り切れだった。阿闍梨餅がこんなに人気のお土産だとは知らなんだ。でも阿闍梨餅がなくとも、うまいものはたくさんある。京都の地酒や宇治茶、千枚漬、すぐきなどの京漬物を買ってめでたしめでたし。そしていよいよ新幹線の出発時間が迫り、ビールと会席弁当を買い、山の神と18:00台ののぞみに乗り込んだ。こうして京都とはまたしばしのお別れとなった。

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