雨呼(あめよび)山 標高911m 政五郎(しょうごろう)山 490m 群馬県
2014年3月16日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 9:27雨呼山遊歩道入口9:58--10:42風神岩10:50--11:10政五郎山(昼食)11:56--12:15雨呼山12:18--龍棲洞(氷筍)--13:00雨呼山遊歩道入口
2月は山行ゼロだった。とんだ大雪騒動で、車移動を避けていたせいもある。電車で行けばいいことだけど、いったん出不精になると、なかなか重い腰を上げるのは難しいものだ。
スノーシューを車に積んで、久々に山へ向かうことにした。雪がまだ残っていて、簡単に歩けるところ。ネットで検索していると、聞いたこともない名前が出てきた。それほど遠くもなく、渋滞にもそれほどハマらずに行けそうだということで、上越国境付近の雨呼山を選んだ。水上高原藤原スキー場と宝台樹スキー場が近くにあり、アクセスはいい。
5:40頃に家を出発したこともあり、関越で若干渋滞にハマってしまった。もう少し早く出発しておきたかった。上里SAで朝食をとり、水上ICで下りる。ここで下りた車は、ほぼスキー場行きで、数珠繋ぎになって進んでいく。最終コンビニの看板に慌てて車を停め、昼用のおにぎりなどを買出しする。
コンビニで買出ししたことに安心して、油断してしまった。右に曲がるべきところを前の車に釣られて左に曲がっていた。水上高原藤原スキー場が出てきて、それに気づく。ナビ設定をせずに移動したのは失敗だった。それでも予定していた道を逆側から入って雨呼山遊歩道入口に到着できた。そこには数台は停められる駐車スペースがあるのだが、団体さまですべて埋め尽くされていた。現地集合だったのだろう。しかたなく少し下った広い道幅の路肩に車を置いた。その傍らでは団体様がおそろいの新品の輪かんで強引に急斜面を登って行く。雨呼山とは反対側になる。いったいどこへ行くのだろう。
山の神と身支度を整え、雨呼山遊歩道の入口へ戻ってみると、ツアーガイドが家族連れを引率してきていた。はしゃいでいる脇をすり抜け、われわれが先に雪の中へ踏み出す。しばらくいくと不動の松が出てくる。巨木ではあるが、名づけるほどでもないような。
道標があるところから右へ巻いていく。そのうち声高に話すパーティの存在に気づく。声のするほうを見やると若者パーティがいた。どうやらスキーがてら来て、ついでにスノーシューを楽しもうという腹積もりのようで、山の格好ではない。このときは気づかなかったのだが、この若者パーティがいたところが、龍棲洞だった。氷筍を見ついでに休憩していたのだ。そうとわかっていれば、先に龍棲洞を見て移動したのだが。
そのうち上へ上へと伸びる踏み後に出た。政五郎山かとあたりをつけ上って行くと、風神岩に到着してしまった。雨呼山山頂はもうすぐそこだ。このまま政五郎山をカットして雨呼山に行ってしまったら、それでなくとも短いコースなのにさらに短くなってしまう。少々休憩して来た道を下り、政五郎山を再び目指すことにした。
天狗の手割石や、なんだかわからない享和の十二様という標示が出てくる。あらら、また方向が違うなと気づき、少し登り返して、きちんと地図をチェックする。進むべき方向に視線を移すと、こんもりとした地形が目の前にあった。あれだと指さして山の神とともに向かう。
11:10ちょっとしたピークの政五郎山の山頂に到着した。おにぎりのような小山。ここで昼食にする。雨呼山山頂は出発時に遊歩道入口にいた家族連れや、先ほど出会った若者パーティで混雑していそうだが、ここは誰も訪れることなく、静寂に包まれていた。
11:56政五郎山山頂を後にする。風神岩方面へ登り返し、稜線に上がった。まもなく人の声が聞こえてきて、雨呼山山頂が見える。
狭い山頂は、ガイドに連れられたツアー客でひしめいていた。そのガイドさんに山の神と写真を撮ってもらう(冒頭)。この山頂の指導標前面は切り立っていて、かなりの高度感がある。だが見晴らしは抜群。ぐるりと360°の展望を楽しめる。
混み込みの山頂から早々に退散し、龍棲洞を目指す。右手を見ながらどんどん下ると、それらしき洞窟のようなものが見えた。近くに立て札のようなものも見えるので、まず間違いないと、山の神と足場の悪い道を進んだ。
横移動していくと、氷筍が出現。狭い洞窟の中にそれはあった。何も標示がなければ、それと気づかないほどだ。洞窟に頭を突っ込んで何枚か写真を撮る。不自然な体勢から踏ん張って立ち上がると、右足からスノーシューが脱げてしまった。装着し直そうと、右足に視線を落とすと、スノーシューのゴムのビンディングが千切れていた。だいぶ劣化しているなと感じてはいたが、まさか千切れるとは。予備の靴紐で応急措置をほどこした。
氷筍を見たら、あとはもう下山するだけ。遊歩道入口近くまで来ると、朝遭遇した団体の方々が登って来た。新品の輪かんを着けていてすぐに彼らだとわかった。雨呼山ピストンならあっという間だからこの時間でもまったく問題なしなのだろう。駐車場まで下ると今度は帰り支度の方々が大勢いた。朝の団体はどうやら二手に分かれたようだった。
車に戻り、早々に片付けて出発。スキー客より早く関越に上がらなければと先を急いだ。その甲斐あってか渋滞にハマることもなくスムーズに家に帰り着くことができた。