目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

日本三景、天橋立で股覗きをする

2017-05-25 | まち歩き

2017年5月4日(木・祝) 晴れ

蒜山縦走が今回の山旅のメインイベントだったが、それ以降は観光オンリーで、やっぱり山登りに比べれば、つまらんと悶々としながら、少しずつ東京に向けて東へ東へと移動を重ねた。最後は、天橋立。学生のときに行き損ねていた日本三景のひとつだ。山の神も行ったことがないというので、最後にここに立ち寄ることにした。

前泊は、奥神鍋高原の宿でやっとのこと見つけた空き部屋だった。ところがサッカー少年団が泊まっていて、てんやわんや。もちろん贅沢はいえないのだが。そこから延々と車を飛ばして天橋立へ直行すると、思ったとおり、近づくほど道は混んできた。そして分岐にさしかかる。文殊側(天橋立駅側)か、はたまた反対側の傘松側か、いずれが空いていて快適か、便利か、その交差点で、傘松側に行く車がほとんどないことから、とっさに傘松へとハンドルを切った。

たぶん結果はいずれでも同じだったろう。かなりの混雑だった。傘松に入る手前から走ったり止まったりののろのろ運転になる。やがて観光船乗り場付近に来て、お目当ての元伊勢籠神社の駐車場入口がわからずに通過してしまい、住宅地の中をさまよい、戻ってもわからずじまいで、結局市営グラウンドの駐車場(無料)に停めた(10:30)。無料だから、結果オーライか。あとからわかったが、駐車場の入口は神社そのものの入口と同じだった。

 
左:天橋立出発点 右:レンタル自転車の人も

まずは観光船で文殊側に移動し、そこから歩いて傘松側に戻ることにした。観光船乗り場に行くと、ちょうど船が出るところで、山の神と急いで乗り込んだ。海上は時折観光客を乗せた小型のモーターボートがかっ飛んで行く。そのたびに大波が観光船に押し寄せてきては、揺れた。出航から12分ほどで対岸に到着。山の神ととりあえず休憩だと、「旅サラダ」で見たような気がするカフェ・ド・パンに入り、カプチーノでくつろいだ。開放感あふれるお店で、目の前は海。テーブルや椅子がゆったりと置かれているので、隣の客も気にならない。窓が大きいから天橋立に架かる橋も見渡せて、とっても優雅なひとときを過ごせた。

カフェを出た後は山の神の要求をのんで、みやげ物店を覗き、ようやく天橋立散策へと橋を渡った。


海水浴場もある天橋立

松並木がなんともいい感じの景観をつくり出している。それにしてもレンタサイクルの観光客が多い。歩けば1時間くらいかかるから、自然と楽ちんな自転車になるのだろう。でも、こういう風光明媚なところは、自転車に乗って流れていく景色を眺めるよりは、歩く速度で徐々に移り変わっていく景色を見るほうが断然いい。自分の足で歩いたとなれば、記念にもなるし、ちょっと誇らしくもあるしね。

ところで天橋立には意外にも海水浴場がある。ちょっと道をそれて松林を突っ切り海岸に出ると、ありました。青い海と青い空、そしてデッカい砂浜。最高に気持ちがいい。来た甲斐があったというものだ。

海水浴場から正規ルートに戻ると、ところどころに東屋があったり、神社があったり、茶屋があったり。ほとんどそうしたものには関心なしで、山の神とともにスタスタ歩いて50分ほどで歩き切った。ちょっとした達成感を味わいながら、堤防沿いを移動する。

 
右:傘松公園へ上がっていくケーブルカー 右:こんな幟が出ていた

さあ、次は傘松公園に上がって、天橋立の全貌を見なければ。元伊勢籠神社にお参りをし、ケーブルカー乗り場へ向かう。と、すぐに長蛇の列が目に飛び込んで来た。残念なことに運営会社の案内は皆無。何の列かわからないが、ケーブルカー待ちじゃあないのかととりあえず並んだ。山の神が偵察に行き、やはりそうだと判明する。リフトは、また別の列ができていて、どちらが早く頂上に行けるのかと山の神が係りの人に聞いたところ、ケーブルカーだという。それを信じて、しばらく待つこと、20分。ようやくケーブルカーに乗れたのだが、それだけの人たちが上にいて、すごい人だった。

それでもめげずにいちばんのビューポイントまで階段を上る。そしてやってきました股のぞき発祥の地! じじくさく腰が痛いけど、ちょっとやってみるかと股のぞきをした。山の神もすかさず真似をする。これがどうしたっていうんだろうねとひとりごち、腹が減ったからメシにしようと山の神を振り返った。景色はやはり、ふつうに眺めたほうがいい。それにしても不思議な景観。地形と潮流の関係でこんなに長い砂洲ができたということだけれども……自然は偉大だね。


傘松公園からの天橋立

昼食は傘松公園のレストランでとった。ちょうど入ったときには厨房で何かトラブったらしく、しばらく注文すらできなくなっていた。大量の客をさばけずに右往左往する店員。帰る客に注文の前に席をとらないでくださいと注意して顰蹙を買っているのを見たときには、思わず笑ってしまった。


旅館つるのやから天橋立を望む

天橋立は、宿に移動してからも楽しめた。夕方、ぐるりと宮津湾を移動して旅館つるのやにチェックイン。遠くに天橋立がグリーンの帯となって見えていた。これもまた、なかなかの絶景だ。この日の夜は、うまいお魚とうまい日本酒を堪能して、爆睡することになった。


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