セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

遅れた修学旅行

2011-04-13 | セカンドライフ
桜がどこでも満開らしい。京都に行った姉から「感動した~」と連絡が有った。
京都は東京より数日遅いと思っていたので、がっかりしたかと思っていたのに興奮気味。
グループの中の2人は、何と67年間生きて来て初めての京都行きだったそうだ。

千葉・南房総の高等学校はまるで判で押したように毎年修学旅行と言えば「京都・奈良」と
なっていた。
しかし、姉が高校生の頃は、中学を卒業して、直ぐに親の後を継いで漁師になったり、家庭の
事情で高校に行かない人も多かった様に思う。

そのような人はさして珍しいわけでは無かった。
皆不良になる暇もなく社会に出て必死で人生をスタートさせていた。
今の様に大学には行くけど、勉強はしないなんて人は居なかった様に思う。

つまり、「京都・奈良」のコースは高校に進学しなければ行けなかったのだ。
中学校の修学旅行は日光と決まっていたので・・・。

涙を流さんばかりに喜んだ、小学校時代のお友達のお気持ちが何故かジーンと来てしまった。
東京からだと、京都なんて2時間余りで行けるので簡単と思っていたが、南房総って結構
田舎だから、東京に出て来るまでに3時間近く電車に乗って上京する(昔は4時間かかった)ので
随分京都って遠かったと言うのが理解出来た。

皆さんは地元で結婚をされ、立派に子供さんを育て(今はお婆ちゃん)舅、姑の介護をし・・・
漸く3日間の旅に出る事が出来る様になったのだ。本当に皆さんご苦労さまです。
初めての京都は、これまでの人生のご褒美の様にどこを歩いても桜が満開だったそうだ。

遅れた修学旅行、本当に良かったね。