用事が有って実家に行って来ましたー。
姉の畑を見学したり実家に行ってお喋りしたり・・・・
暫くすると、母がデイサービス(老人福祉)から送られて帰って来た。
「あーお帰りなさい」と言うと私を見て目をパチクリしている。
他の用事で行ったので、私が帰郷する事を知らなかったらしい。
デイサービスって言うのは有難い物で、お風呂に入れて呉れたり、髪の毛を切って呉れたり
ランチをしたり、遊ばせて呉れたりと10年位お世話になっているので、母も週二回の施設行きを
楽しみにしている。
お風呂も椅子に座ったまま機械でお湯の中に其の侭入れて呉れるので、本人も怖くないと
喜んでいる。
本当に有難い事だ。
どちらのお宅でも、デイサービスが有ると、安心して迎えの車に乗せホッと出来る一時らしい。
男女お二人のスタッフで車で迎えに来て、送って呉れるのだが、とても丁寧なお仕事振りに
感心してしまった。大変な仕事なのに・・・・有難うございますと言うしか無かった。
色々お喋りをした後、兄の仕事場へ行ったら、何とドアを開ける私の横をすーっとつばめが
飛び込んで来た。
仕事場の上を見ると、蛍光灯の端につばめが巣を作っているではないか。
しかも珍しい事に二組が並んで作ってある。へ~懐かしいわ―と見ていると・・・
兄曰く、「うちのつばめはな、俺に気を許して信頼してんだぞ」「まさか!」と私と姉が驚くと
「俺がここにいれば、客人が居ても何でも入って来るんだ。だけど俺が一寸外へ出ている時
客人が来ると、決して中には入らないんだぞ。ちゃーんとな俺の事信じてるんだ」と
自慢げに言う。
「二組の夫婦が、それぞれが何らかで夫婦喧嘩をしてな、二羽で其の侭落っこちたりするんだぞ」
自分の子供達はすでに家を出ているので、つばめが子供の様に可愛くって仕方が無い風だ。
今の季節しか居ないけど、すでに玉子を温め始めているらしい。
なので作業場の引き戸は最低15cm位開け放しでいるらしい。
益鳥と言われるつばめなので、どこの家でも大事にしているが、自宅でなく作業場に巣を
作った事が兄は嬉しいらしい。一日中つばめの近くで働いて居られるし様子も良く分るし、って。
しかしツバメ達は上手に巣を作り餌を運んで来るから大したものです。
ひながかえって上手に飛べるようになると、いつの間にか出て行ってしまうのは人間社会と同じ。
その時兄が、涙を流さないといいけどね。