なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

「細かい」はなし

2007-10-06 17:03:46 | Weblog
 先日の昼休み碁
 1階の畳のある休憩室に降りていく途中でFさんが
 「4子が一つの山場なんですよね」と話しかけてきました。
 私の考えているのも全くその通りなので
 「私はそう思います。4子を越えて3子になるともう殆ど先が見えてきます」
 「4子と3子ではそんなに違いますか?」
 「私は全く違うような気がして打っています。もしよかったら置石はいつでも変更してみてもいいですよ。どうですか?」
 とマア、そういう風に水を向けたのですが、流石にFさんは乗ってこなかった。
  今4子で正確な記録は無いけれど、ダブルスコアーではないとしても白の方がトータルで勝っていると記憶している。
  マアトータルは余り意味が無くて、直近の10局程度が問題ではあるとは思うけれど・・・
 ともかくF氏は自分なりに自信をつけたらある日突然「今日は3つで・・・」と言い出すに違いない。
 Xデイは案外近いような気がしている。
  いやもしかしたら彼の属するグループで昇段したのかも?
  先日上がった話を聞いたばかりだから少し早すぎるかも知れない。
 ともかく楽しみなことではある
  置石は二人の手合いの問題であるから、当事者間の相対的な棋力差またはその時の好不調の波具合ですから、もし彼が置き石を減らすと言い出した時、相対的な差が縮まっているとして主たる原因が彼の伸びであることを願うばかりです。
 私の落ち込みが主たる原因にならないことを祈っているのです。

 さてさっきの4子が山場と言う話は以前このブログで書いたことがあるような気がします・・・
 たまたまFさんも同じことを考えたのか?
  もしかしてこれを読んだのか?、まさか、もしそうなら少しヤバイ
  私自分で言うのも変ですが、時々思ったことを言い過ぎるところがあるから、そこは心配です。
 さて置石の細かな話ですが、これも以前に書いたことがあります。
  他の方のブログを読んで整理が出来たような知識もありまして・・・
  例えば点数制の4子というのはサンサンではやや変則でして34点差からで、34手なら黒3目半コミ貰いとなる。
 これは先から2子に変わるのが14点差からでその後は10点刻みと言う手合い割りなのでその辺が正比例ではないから分かりにくいかもしれません。
 でもマアハンデを置石とコミの両面で調整していると言うことです。
 それは概ねやり方は普通の碁会所と同じ
  碁会所の場合例えばコミが6目半だとすると置石1個の価値は12目となって12点刻みで置石が変わる。
 コミ6目半だから2倍して13目だと思うのはこれは錯覚
  半目がついているのは必ず勝負がつくためであって必ずしも0.5と言う意味ではないのです。
 さて置石4つで黒からコミ半目と言う場合を考えてみる
  これは盤面持碁で、持碁白勝と言うところ
 それで普通の点数製碁会所の場合はこれは42点差だと思います。
 サンサンの場合は手合い割り表で見ると37点差がこれに当たるから幾分差がある・・・もしかしたら下手ヤヤ有利なのか?
 ところで単に段級制で置石を置いた場合
  4つの置石の価値は4×12として48目に当たるが、白から打ち始めると言うことで白に半手の価値があるとして48-6で=42
 成るほど点数制の碁会所と同じです

 互い先、先、2子を比較してみると食い違いが見えてきます
① 互い先は両者同点で先番6目コミ出し(半目は省略)で両者の差は0
② 先の場合先ですがコミ免除ですからコミ分黒6目の有利
③ 2子は置き石2子の状態で打ち始めるから黒24目有利ですが、白先手ですから24-6=18
 すると1段差置石1つと言っても1段差の場合は互い先との比較で半石分しかハンデを貰っていないことになる。
 マア細かの話かも知れませんが・・・
  コミの6目というのも将来7目になるかも知れないし、私の子供の頃は4目・5目が並存していた。
 これもプロ棋士の経験で調整されていくのでしょうが、科学的かどうかよく分かりませんがおそらく経験と打ち方の両面から見てほぼ正しいのでしょう。
 尤も素人の場合はどの程度かは分かりません。
  コミによって打ち方を変えるという人がいたら相当な棋力でしょう。

 ところでこの日の昼休碁
終局が1時を僅かに回ってしまったので、大急ぎで地合いの計算でしたが
 終わったところでFさん「この碁はどうですか?」と来た
 こういうときはFさんは自信があるときなんです・・・今までの経験では全てそうなんです
  自分が有利でなくては聞いてこない・・・聞いてくるときは相当自信がある
 ただし私のほうも変に意地っ張りですから「細かいのではないでしょうか」ととぼけている
  実は少し悪いとは思っているのですが、昼休の終わりの時間が迫ってきているのに最後まで打って「悪いでしょう」はいえません。 
 それに正確な計算はしていない。
 計算の結果黒4目勝ち・・・そこで
 F氏「4目と言うのは細かいと言うのでしょうか?、細かいと言うのは1目とか2目のことでしょう?」
  酒の席ならカラミですよそれは
 こういうことを言わなければいい人なのに
  本来何目から細かいと言うなんて規定は無いに決まっているのに、質問してくるわけです。
 普段そんなに恨みを買うほどいじめているわけでは無いのに・・・
  まともに答えるとしたら
 「細かいかどうかの線引きみたいなものは無いでしょう。」としか言いようが無いのですが、そういったところで何だか言い訳っぽく思われるのが嫌なので結局は返事はしませんでした。
 さてFさんの真意を計りかねるのですが”4目も違っていたのだから、白たるものとっくに投了しなさい”なんだろうか?
  そういうことなら厳しいところを突いて来ていると言えるけど
 その日の打ち方は、白からあれやこれや仕掛けずに黒の打ちたいように一局打ってみたという感じなんだけれど、、、それは分かるかな?
 その辺りに拘りがあるようなら、白からは・・・置石を並べ終わったところで「参りました」と言うしかないかも・・・まあ喧嘩を売っている?
 ところで彼は4目は大差と言うような緻密な碁なんだろうか? 
 そうは思えないのだけれど(意地っ張りジイサンだ!!)