なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

段級位認定問題

2007-10-21 16:43:34 | Weblog
 NHK囲碁講座の雑誌の最後の方に「段級位認定問題」のページがあります。
 いつもはこのページは見たことが無いのですが、今日はなんとなく・・・
  しかし不思議です
  全く個人的な感想ですけれど
 昔は(いや今でもそうかもしれませんが)、囲碁クラブ、棋道などの日本棋院発行の雑誌はもとより各種の囲碁関係雑誌、それに時には新聞の定期的な企画の段級位認定問題の欄などに「認定問題」が載っていて、それに応募すると採点された葉書が返ってきます。
 それを規定回数分溜めて一定の点数を獲得すると段級が認められる仕組みです
  NHK囲碁講座にもその欄があったのですね。
 11月号は詰碁2問に序盤問題2問各10点満点で合計40点満点となります
  詰碁の問題などは正解は一つ或いは正解が複数合ったとしても10点か0点でしょうね?
  序盤とか中盤を問題としたら多分回答にランクがあって10点の答えとか8,6などありそうですね。
  ともかく回答8回分で260点をクリアーできると5段だとか・・・
 本当にそういうことで段位が分かるのだろうか?
  それと回答の葉書の有効期間は1年半!?
 18ヶ月のうち8回分・・・すると、郵便ですから時間の問題も有るとしても、15ヶ月くらい連続応募して点数の良いベスト8で応募することも出来そうです
  それでもいいのでしょうかね?
   もっとも段位を申請できるとあるだけですから、実際には有料でしょう
 それでも免状を欲しいというのでしたら、棋院は認めてくれるのでしょうね。
  「段級位認定問題」のページを見て、ふとそんなことを考えました。
 
 ところで今でもこういう応募型の認定は多いのだろうか?
  昔は(私の若い頃は)地方にいるとプロ棋士の指導を受ける機会も少ないし「推薦」みたいな機会も少ない。
 それに地方の支部というものが少なかったし(支部は定期的に数人の段位を推薦できる)
 ですから雑誌の応募は便利だったから結構応募があったはず
  それとか某アルコールメーカーの「段級位認定大会」
 この場合は4戦全勝で申請段位が無料、3勝1敗で半額、2勝2敗なら全額で免状が取得できたと思いました。
  日本棋院の八重洲などでも同じようなことをやっていましたね。
   こういう大会ですと、4戦全勝で或いは5戦全勝かもしれませんが、ともかく無料出なければ免状を申請しないという人もいて、何度でも参加する人がいましたね。
 大学で「優」出なければ成績を消してもらうような感じです
  さて免状ですが、貰ってもいい(或いは欲しい)けれど高額な寄付金と引き替えというのではいらないというのが正直なところではないだろうか。
  それとも金なら出すから高段の免状が欲しいという人もいるだろうか?
   雑誌の認定問題に応募して段位が認定されるのは、有料ですが段位認定の根拠があると言うわけです。
  さて、そういうことで免状を取得する人がどのくらいいるのだろうか
   欲しいと思うのを悪いことだと言っているのではありませんが、年を取ると「勲章」を欲しくなるようなことと似た臭いがしないことも無い。
 
 斯く言う私も実は免状を持っています。
  支部の大会でのご褒美で半額での取得をしたものです。
 昔の規定でしたが飛びつけ段位だったので当時としては安くは無かったから、女房殿に相談したら「貰っておけば」とあっさり言われて驚いた記憶があります。
 ともかく7万円近い金額で飛びつけ段位の免状を取得した・・・当時の実際の実力以上の肩書きだったと思います。
  ですから免状を欲しいとか、かなりの金額で取得するのは直接間接に囲碁界に支援しているということとして・・・問題は認定問題というものは本当に正しい数値で出てくるのだろうかという疑問です。
  プロが直接打って見て、或いはプロが認定するアマの段級位の人と数局打つとか、或いはその棋譜で認定するとかでなくて分かるのでしょうか?
 マア認定できるという根拠が無くては認定問題は存在しないと言えるのでしょうが・・・