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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

囲碁の美学

2008-02-10 15:48:46 | Weblog
 先週図書館で新しく本を借りました。
  4冊借りて、そのうちの1冊が「日本囲碁大系」・・・貸し出し期限は2週間なので普段は隔週ペースなのですが、囲碁の本以外は読んでしまったので、臨時に図書館へ行きまして、今回は1週間で読み切れる程度の読み物系の本を3冊借りました。
 でも今週末は3連休なので、これでも少し不足かもしれません。
  そういうことで、手持ちの本の中で最近読んでいない本をもう一度読んでみようかと引っ張り出しました。
 「囲碁の美学」 三浦修 1980年初版 現代書林
 この本は最近読んでいません。
  ハードカバーで1200円(値段に拘っているみたいで恥ずかしいですが)、28年前の値段ですから安くは無いですよね。
  何でこの本を買ったのかが思い出せないkれど、発行した年が娘の生まれた年と同じだということに気がつきました。
 もしかして記念代わりに買ったのかも知れませんが、その辺の記憶は曖昧です
  かすかに記憶にあるのはタイトルにある「美学」と言う言葉で、私には分かるような分からないような言葉なので、「まあとりあえず読んでみよう」みたいな気分だったとは思います。

 中味は3章に分かれていて1.盤石の美学 2・芸の美学 3・囲碁の美学とになっています。
 道具の工芸的な解説・紹介などの類は、他の本にも出ているものと変わらないから珍しくはありませんが、「囲碁をどう見る」とか「どのように感じる」かみたいな部分は割合面白く読んだ記憶があります。
 「美学」ってこういうことなんだなと感じたと覚えています・・・正しいかどうかは知りません
 「芸」とは何か、「軽い」と「重い」、「プロとアマの勝敗感」、「闘争の碁と競争の碁」、「芸による手と技術による手」、「囲碁は植物質・・・」
 書かれていることを全て理解できる分けでは無いし、すべて賛同というか「お説ごもっとも」ということでも無いですが、久ぶりに読み返して、今読んでも割合面白いと感じました。
 
 作者は1925年東京で生まれ、早稲田大学卒で当時早稲田の教授
  イギリス文学専攻・・・早稲田大学囲碁会、漫画研究会顧問
 「ユーモア英語教室」「論文レポートの書き方」のほかに訳書も多いようですが縁が薄いのか全く読んだことがありません
 囲碁関係の出版物では、日本棋院などの刊行物に寄稿・・・
  もしかしたら「棋道」とか「囲碁クラブ」に載っていたのかもしれませんね
 それと寄稿を始めたのが1961年からと言うことなので、それらを集めたのが「囲碁の美学」?になったのか・・・
  さて、著者紹介の最後のところに「現代囲碁大系」全48巻の「月報」に連載する「囲碁風土記」に力を注いでいる・・・
 「囲碁風土記」って、○○県の囲碁の歴史、出身棋士、現代の囲碁事情などを紹介したものだろうか?
 どこかで広島県とか・・・読んだような気がする・・・曖昧ですけれど。
  ところで「現代囲碁大系」に興味があります
 今図書館から借りているのが「日本囲碁大系」のシリーズで江戸時代から明治の中頃までの時代を代表するような棋士の棋譜です。
 「現代・・・」となると、その後の棋士の棋譜だろうか・・・いやそうに違い無いと想像してしまう
  今通っている地元の図書館には「現代囲碁大系」は無いから、「日本囲碁大系」が終わったら市の中央図書館とか県の中央図書館に行ってみようと思います。