なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

小目慣れ?

2008-02-18 17:38:15 | Weblog
 最近江戸時代の棋譜をパソコンに入力していると言っても、未だ50局足らずだから余り威張れませんが。
 「日本囲碁大系」の1,2,3はパスして4から初めて5を終わったところ。
  それでもこの時代の棋譜にだいぶ慣れてきたようです。
 何と言っても置き碁でなければ星打ちがでてきません。
 ですから小目と目ハズシ、高目ばかり、しかも「かかりっぱなし」「かかられっぱなし」「しまりを許さない」みたいな布石です・・・勿論小目にしまりもある。
 ともかく私がこの10年打ってきた星オンリーとは全く違うわけです。
  ですから始めは少し戸惑いましたが・・・

 江戸時代の棋譜の解説を読むと『現代ならこう打ちそうなものだ』のようなコメントが多い
 例えば「小目に小ケイマかかり2間挟み」がセットみたいな定型
 本因坊家ではこれが3間挟みが多い・・・
そういう部分的な折衝を含めて序盤の形が現代とは違う(解説文の受け売りかも知れない)
 これはどうもコミの存在とも関係がある
  但し、それはプロの世界かアマでもトップクラスの話のような気もします。

 仮にこの時代の棋譜の対局者と、私レベルのザルが対局したら・・・
  私は多少ではあるけれど先人の棋譜に触れています、しかも現代棋士による解説も読んでいます。
 それでも出だしはともかく、石が接触した途端に弾き飛ばされるでしょうね。
  出だしでの形はともかく読みの力は現代棋士と変わらないように思えます。
 したがって当時の棋士と現代の棋士が対局すればどうなるかという想像ならともかく専業棋士とザルでは全く比較なりそうも無いでしょう
 では専業棋士同士ではどうか
  ルールが現代のコミ碁ならば、昔の一流棋士ならば1,2局打てば、あるいは数局の検討に加われば現代碁に慣れてしまいそれなりに打てるような気もします。

 では逆方向から見て、同じザル仲間のレベルでの話ですが・・・
  私が白番の場合相手が中国流あるいは中国流含みの形で打ってくる人が多い
 黒番の時私が江戸時代風というか小目・目ハズシ・高目で打ち始めたら・・・
  私らのレベルでは最初からコミを意識することなく、ともかく「損の無いよう」に打つということで行くと・・・結局は読みの勝負になりそう。
 その前提として「かかる」「しまらせない」「かかりに手抜きで展開」などの呼吸見たいな物に慣れたならば・・・
 それはそれでかなりな武器にはなりそうな気もします。
  トップアマには遠く及ばなくても、自分のクラスでは充分に戦えそうなスキルになりそうな・・・

 そんなことでここ数局は(自分では)「江戸調」で打ってみました。
  小目と目ハズシを駆使(?)して・・・「かかりには掛けますよ」とか「かからなければ大きく構えますよ」みたいなところをチラチラ見せながら・・・「3間に開いて間に打ち込ませて塗っていくとか」
 相手の人は驚いたでしょうね
 「2連星居士」みたいな奴が、狂ったみたいに・・・
  結果は幸い続きでしたが、これは単に作戦が良かったのか、あるいは「猫じゃらし」みたいに相手が戸惑っただけなのか、よく分かりませんが
 ともかく棋譜入力では小目に慣れたのかも知れないが・気のせいかな?