なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

向う先・互い先になりそうな人

2010-03-14 05:27:04 | Weblog
 土曜日の朝・未明に目が醒めるとお馴染みの方がスタンバイ状態。
  つまりネット碁に接続して観戦をしたまま4,5時間は転寝をしてたことになります。
 こういうのは転寝というか、時間から見れば本格的に寝たのと変わりませんが、強いて名前を付ければ「ながら寝」とでも言いましょうか。
 我が家では女房殿のサッカー観戦・応援をからかいます。
  どういう事かと言いますと、贔屓チームの試合は必ずTV応援するし、結果如何にかかわらずスカパーの再放送を見る・・・のに、試合中ウタタネの名人なのです。
 ですから私は息子と二人で「この種のスポーツを見ながら眠れるのはきっと特殊能力に違いない」と言っているくらいです。
 しかし、からかうのは厳禁、「私は仕事と家事で疲れているのです」と開き直るに決まっているので、稼ぎの悪い亭主と脛カジリの息子は一気に旗色が悪くなる筈なので、これは触らぬ山の神。

 話は戻ります。
  こういう形で目が醒めた時は一種不思議な感覚だと思うのです。
 事実として眠っていたのですから、脳は睡眠パターンになっている筈ですが、感覚としては観戦中に数秒眠ったくらいの感じがある。
 つまり実際には何かを始めるには一旦起き上がって顔を洗ってからの方がよさそうなのに、感覚としては誰かに誘われればすぐにでも対局したいと言うような感じです。
 おそらく、これで対局したら思わぬところでチョンボをして形勢が一気に傾く事でしょう。
  ですから目が醒めたばかりの状態では、まずは「対局の誘惑」との戦いです。
 それともう一つ、睡眠5時間というのは仮眠では無いわけですが、逆に本格的睡眠というのにはやや短い感じです。
 ですからこのくらいの睡眠時間で翌日仕事には行く事は出来ますが、毎日は続けられないですね・・・毎日5時間はチョット辛い。
 尤も私の場合は週中で水曜日に休みが入りますから、この辺りはいい加減な生活態度が長続きしそうな感じで助かって?いる。

 さて、5時間の睡眠後もう一度寝直して、再度目が醒めた時(ネット碁には接続のまま)、いつものMさんが対局中でした。
 これがMさんの白番で3子の置き碁なのでびっくり。
  Mさんの置き碁は初めて見ました。
 なかなか白らしい感じで上手く打っているようでしたが、結果は黒が数目残しました。
  感想としては・・・3子の置き碁としては白も相当に頑張ったし、黒の人の勉強にもなったような気がします。
 但し、私は3子の置き碁を打つ勇気には乏しい。
  誤解があるといけないのですが、3子が嫌というわけではありません・・・コミュニティなどのリアル碁では4子でも5子でも黒氏が置いて打ちたい数の置き碁でお相手しています。
 でもネット碁では基本は結果によって点数が増減するのです。
  「なかよし棋院」というジャンルで打てば点数は変わりませんが、その他の「サンサン棋院」「早碁棋院」では自動的に結果が連動します。
 従って指導的な対局というより勝負優先ということになります。
  この意味で3子で勝負はちょっと遠慮しておきたい・・・「頑張っても終局までに追いつけない気分」「追いつくにはかなりインチキくさいトリックを仕掛けたくなる自分が嫌」
  私も嘗てはK畑先生に置き碁で鍛えられた事を考えれば随分我がままですが、あれは公的な点数では無く個人的な一番手直りなどで打って貰っていたのです。
 つまりこのネットで言えば「なかよし棋院」みたいな感じです。
  ネットで個人間の友好関係というのも難しい・・・「勝手に門下生・弟子」みたいな仕組みでもあれば良いですね(つまり「○○さんに打って欲しい」と言うリクエストと「良いですよ」が合致すると師弟関係というか、兄弟弟子関係が成立するような)。

 ともあれ勝負碁的な対局は2子からの気がしています。
  このくらいですと黒からの攻めも鋭いものがありますが、白からも常に一杯に打つ感じで黒に迫って行く事で追いついていけそうな感じがしている。
  たまたまこの時の対局待ちリストの人とは2子の手合い。
 ここまで7連勝したのだから、ここで仮に1局落としてもこれは2子の稽古台替わりという事で気持ちが整理出来るだろうと言う事で、こちらからも対局オファー。
 こういうゆっくり気分が結果に左右するのだろうか・・・幸いなな結果で8連勝してしまいました。
 中盤黒氏との競り合いで、黒氏にチョットした攻め合いで読み間違いか読み不足があり投了したのですが、仮にここから最善と思われる手で終局まで打つとすると・・・なんと白の1目半勝ち。
 もしかしてこの微妙な将来を感知しての投了なのか?
  それなら2子も恐るべしかも。
 イヤ、単に不本意な結果に闘志が湧かなくなったので投了なのか?
  それにしても投了のタイミングが良いので、今日の結果はともかく、もしかしたらこういう人は近い将来には2子では無くて向う先・互い先になって来るような予感がしました。