朝から冷たい北風が吹いていた。
昨日は、春のような暖かさだったのに・・・・。
今日、バスに乗って来られる渡部さんの事を思うと、
昨日とお天気が変わっていれば良かったのに思う。
第4日曜日は、渡部さん一人だけの染色教室
85歳になられ、膝の悪い渡部さんに、バタバタと沢山の事をしてもらうより、
ゆっくりと染めてほしいと思うので、
今のところ、生徒さんを増やすつもりはない。
今日は、昨年染めて置いた柿渋染の布で、カードケースを5個作ってもらった。
いつも染色をするより、話や昼食の時間の方が長くなる。
この日も、いつもと変わらず、手より口の方が忙しかった。
渡部さんは昨年、姪の還暦祝いに、手編みのカーデガンを編んだそうだ。
高度な編み模様に挑戦したので、仕上げるのに1年かかったと、笑って話してくれる。
凄いなぁ~!
私なら、途中でリタイヤしてしまうだろう。
現に、最後まで仕上げて貰えずに、押入れの奥に押し込まれた作品が何点か有る。
渡部さんは、手編みのカーデガンもそうだが、
昨年たくさん作ったプチ財布も、今回作ったカードケースも、
誰かに差し上げるために作るのだと話される。
“形見分け”なんて、笑って言うけど、まだまだお元気なのに・・・・。
形見分けなんて、そんな話は別にしても、
差し上げられる誰かが居る事や、
差し上げられる物が作れる事は、とても幸せな事よね!
貰ってくれる誰かの笑顔も、
貰ってもらおうと思う心も、生きる大きな力になるよね!
そんなお手伝いをさせて貰っているのは、嬉しい~ね!