きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

ショートステイの準備

2016-11-05 12:58:04 | 田舎日記
月末にショートステイに行く父の持ち物の準備をしていた。

肌着に下着…3組 タオル…3枚
コップや歯ブラシ、メガネ…等、
持ち物の全てに、父の名前を書いていく。✏️

どんな小さな物にも、父の名前をマジクペンで記入したが、
どうしても書けないものもあった。

冬用のフカフカの靴下には書けないので、
糸で細かく名前を刺繍をした。

小学入学前のようだと、95歳の父の名前を書きながら、
一人で苦笑していた。

こうして、入学前の子供の持ち物に名前を書いたのは…
数えてみたら、35〜6年前になる。

小さな期待と大きな不安を抱えながら、息子の名前を書いた記憶が
蘇って来た。

今、父の名前を書きながら、やはり息子に感じたのと同じ不安を感じ、
95歳の父が、小さな息子の姿と重なって見えて来る。

初めてのショートステイ…
4泊5日だが、大丈夫だろうか?

人とのコミニュケーションが苦手な父である。
心配を始めると、心配の種は尽きなくなる。

私が子供の頃
私を育て守ってくれた逞しい父と母。

母は80歳で亡くなったが、優しくてしっかり者のまま、
私の胸の中に生きているが、
父は、私の側で、年毎に小さな子供に帰っていく。

育ててもらっていた子供の頃には、
今の父の姿など知る由もなかった。

仏壇の写真の母は、今の父をどう思っているだろうか?

「手がかかるけど、宜しく頼むでよ」
そう言っているように見えた。











コメント
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